2016年1月7日木曜日

バーグマン200 1000km走行時のレビュー

バーグマン200に乗り始めてから1ヶ月で1000km程走行しました.
乗り始めとは,少し良かったところ,悪かったところが増えたのでレビューしてみます.

購入段階でのレビューはこちら

・スピード
加速性能は十分にあり,下道でも高速でも直ぐに流れに乗れます.
下道の60km/hぐらいであれば,最初に加速さえしてしまえば5000~6000回転くらいでエコランプを点灯させたまま静かに走行できます.
高速での100km/hは相当に余裕がある感じですが,そこから先は加速が悪くなってくるので追い抜きは大変そうです.

・エンジンの回転数
慣らし運転後は5000~7000回転くらいの範囲で運転しています.
加速時だけ7000回転くらいまで回して,必要な速度が出れば5000~6000回転くらいで走っています.
5000~6000回転のあたりでは,振動がなくなり静かなので快適です.
問題なのは,7000回転まで回すとスクーターとしてはうるさいことです.
もっと低回転で発進や加速が出来れば良いのですが,そもそもクラッチが繋がり始めるのが4000~5000回転くらいで,完全に繋がるのが6000回転付近なので,どうしようもありません.
4000回転くらいで,半クラッチ的にゆっくり発進することが出来ないことはないのですが,加速が悪くアクセル操作も気を遣うので,諦めて7000回転まで回しています.
そのせいで,渋滞でのストップ&ゴーは疲れます.
もう少し緩やかに発進できると嬉しいのですが,駆動系のカスタマイズは面倒なので我慢することにします.

・振動
他の人のレビューでは振動が大きいというのが多かったですが,私は余り気になりませんでした.
確かに,アイドリング状態では多少振動していて,ブレーキを握っていないとミラーで後ろの車のナンバーが確認しづらいくらいには震えます.
停車時でブレーキを握っていれば半分くらいに収まります.
といっても,ブレーキを握っていないときの振動でも十分に許容範囲内でした.

・車重
やはり160kmは軽いです.
ほとんどの場面で,重さが気になることはありませんでした.
気になった場面は,傾斜が強い駐輪場でのセンタースタンドでの駐車,何回も切り返しが必要なかなり狭い駐車場,低速での右左折途中での車体が傾いた状態での停車くらいでしょうか.
今のところ転倒して車体を起こすというイベントには遭遇していませんが,おそらく問題がないと思います.

・車体サイズ
最初はビッグスクーターよりのミドルスクーターで大きいかなと思っていましたが,これぐらいのサイズが丁度良かったです.
PCXやマジェスティSは,高速の走行を考えると少し小さく感じますし,スカイウェイブやフォルツァは普段使いには少し大きく感じたので,私の使い方ではバーグマンはそれらの中間で良いところ取りになっています.
良く200ccで中途半端といわれていますが,実際に使って見ると丁度良いというのがピッタリです.

・積載
さすがに41Lというミドルスクーターまででは最大の積載量を誇るメットインは伊達ではありませんでした.
普段の買い物くらいであれば,何でも載せられます.
スーパーの買い物だと2袋くらいまでは楽勝で載ります.
チェーンロック,簡単な車載工具,雨具は載せたままでも不都合がありません.
プロテクター付きの防寒のジャケットとパンツを普段着の上から着ているのですが,ヘルメットと一緒にメットインに収納してしまえます.
フロントのボックスは右上の小さい方は,微妙なサイズで有効な使い方を見いだせていません.
フロントの下側の大きい方は,鍵が付いているので便利かと思ったのですが,逆に鍵を一々開け閉めするのが面倒で,こちらも有効に使えていません.
特に,フロント下側ボックス内のシガーソケットからケーブルを外に出せないので,シガーソケットは試しに使って見た1回目以降は稼働していない状態です.
ボックスの奥に穴を開けてハンドルまで引き出して使っている人もいるのですが,面倒なので放置しています.

・シート
シートの硬さや大きさは丁度良いのですが,腰から背中にかけてが緩やかにカーブしていて固定制に乏しいのでバックレストが欲しいです.
ただし,固定制が低いと感じている原因は,ツルツルの防寒オーバーパンツをはいているせいなので,普通のパンツであれば気になりません.

・タイヤ
晴天時のグリップは十分にあります.
カーブや停車で問題になったことはありません.
問題は雨天でのグリップが低めなことです.
マンホール,金網,鉄板は高確率でスリップするので,雨天のカーブは気を遣います.
スリップと行っても一瞬滑るだけでそのまま転倒したり,大排気量車の様にハイサイドになったりするわけではないので,実は問題がないのかもしれないですが精神衛生上良くないです.
かなり先になりますが,最初のタイヤの交換では,ミシュランのシティグリップなどのウエットコンディションでの性能が高いタイヤに交換することになりそうです.

・ブレーキ
制動能力は結構高いです.
比較対象が50ccのVOXなので,当然なのですがブレーキの利きが全く違います.
しっかり止まりますし,ABSはついていないですが,普段使いではロックしてしまうような過剰なブレーキの効き方はしないので安心して使えます.

・乗車姿勢
足つきは相当良いです.
シート高730mmに加えて,ステップボードのカットもあるので,身長173cmだと両足ベタ付けできます.
ただし,走行中の足のスペースは少し窮屈で,それなりに膝を曲げないといけません.
スズキのHPの写真の様に体の真下のフットボードでは,相当窮屈ですし,前面のフットボードでも少し狭いです.
車幅があり,原付でのヤンキー乗りのように車体の外側に投げ出すような乗り方は難しいので,高身長の人だと結構窮屈に感じるかもしれません.

・燃費
冬場で気温が低いのに加えて,道路のアップダウンが多い地域に住んでいるのでメーター読みで28~30km/l位しかでません.
タンク容量が10lなので,長距離のツーリングに出かけたりするのには若干心許ないかもしれないです.

・防風
ロングスクリーンと広い車幅があるので,防風性能は高いです.
バーグマンに乗ったあとに,50ccのVOXに乗るとスピードは半分なのに相当寒く感じます.
殆どの風は首より上にながされて,体に当たる風は少ないので,防風ジャケットなしでも結構がんばれます.
気温5度くらいであれば,シャツと薄手のセーター程度でも片道10分くらいのスーパーには何とか行けました.
足もステップボードに載せていれば,若干の風の巻き込みだけです.
ただし,手の周りはカバーされていないので,後からナックルバイザーを追加しました(レビュー).
ナックルバイザーを付けることで,手の周りも風が当たらなくなるので防風による防寒性能はかなり高いです.
ただし,ナックルバイザーの副作用として,手に当たっていた風の半分が膝から太ももあたりに流れ込むので,防風のオーバーパンツが必要になります.

・パーキングブレーキ
パーキングブレーキが付いていないので,坂道での停車や駐車は苦手です.
これは,デイトナのフロントブレーキロック(レビュー)を購入して解決しました.
走行中はリアブレーキ側の左ハンドルの一番内側に引っかけておいて,坂道や長い信号待ちの時にブレーキをロックすることが簡単にできます.
ロック本体は細いので,走行中に邪魔になることはありません.
使い方のポイントとしては,デイトナのホームページの写真とは上下逆に付けることです.
上下逆に付けることで,発信時のロック解除がブレーキを握りつつ少し下にずらしてやるだけで簡単に行えます.
そのままの方向で付けてしまうと,ロック解除を両手で行う必要があるので大変です.
坂道での停車では,右ハンドルに移し替えてフロントブレーキをロックすることで,サイドスタンドでも安心して駐車出来ます.

・キーシャッター
キーシャッターがないので,いたずらが心配ですが,実際に問題にはなっていないです.
後付けのキーシャッターで良さそうな物を物色していますが,今の所コレといったものは見つけていないです.

・ハンドル回り
バーハンドルではないので,スマホホルダーの取り付けは,ミラー周りに付けることになります.
今は,ハリケーンのクランプバーにミノウラのスマートフォンドライバッグの組み合わせでスマホを取り付けています(レビュー).
あまりゴテゴテと色々取り付けるのは好きではないのですが,ETCとドライブレコーダーは装着する予定です.

(まとめ)
1か月約1000km走行した感想としては,普段使いには十分すぎる走行性と積載性を備えていて,小型スクーターとビッグスクーターの良いところ取りをした”丁度良い”ミドルスクーターでした.
標準でロングスクリーンがついていて防風性能も高くところも普段使いには嬉しいポイントです.
細かく気になる点もありますが大半は解決可能で,大きく気になるのは発進時に五月蠅いことくらいでした.





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