2016年5月31日火曜日

モーターヘッドSTEALTHを半年使った感想

モーターヘッドのSTEALTHを半年ほど使ったので感想を書きます.購入時のレビューはこちら

良かったところ
  • インナーバイザーは便利
  • チンガードはフィット感に効く
  • インカムスピーカー用の穴がある

悪かったところ
  • インナーバイザーの操作性が悪い 
  • 五月蠅い
  • 重い
  • 大きい
  • ベンチレーションが効かない
  • シールドが曇りやすい
  • チンガードの安全面での効果が薄そう
  • コストパフォーマンスは良くはない

まずは良かった所から.
インナーバイザーは便利で期待通りの働きをしてくれました.
明け方と夕方の太陽の眩しさから解放してくれます.
インナーバイザーはダークスモークといった感じの色ですが,遮光性はそれほど高くなく,都市部であれば夜間でも出したまま走行出来る程度の遮光性です.
そのため,太陽の眩しさも完全にカットしれくれる訳ではなくて,少しまぶしいけれど気にならない程度まで低減してくれます.

チンガードは顎に対する防御能力を期待していたのですが,フィット感の方で効果がありました.
チンガード無しのジェット形態の場合は,頬部分のフィット感はあまりないのですが,チンガード装着時のフルフェイス形態では,頬部分がチンガードによって固定されるためフィットするようになります.
事故時に顎を防御するというよりは, ヘルメット自体が脱げにくくなるという方向で機能しそうです.
しばらくチンガード有りの状態で使った後に,チンガードを外すとスカスカしているような気になるため,最近は常にフルフェイス形態で使っています.

インカムのスピーカー用の凹みが耳の辺りにあるため,インカムの装着に困りませんでした(レビュー

ここからは悪かった所になります.
インナーバイザーは効果的でしたが,インナーバイザーの操作性はイマイチです.
SHOEIやOGKのインナーバイザーはスライドスイッチになっていて滑らかに出し入れ出来るのですが,STEALTHはバネを使ったスイッチ式になっていてバイザーをONにする場合は力がいります.また,スイッチ自体を触る頻度が低いため,使う時に結構手探りで探す必要があります.
この点に関しては,もう少しお金を出してWINSのFF-comfort等にしておいたら良かったと感じています.

フルフェイスもどきというだけでジェットヘルメットなので,走行中は風切り音が結構五月蠅いです.
とくに高速走行中が厳しくて,インカムの音量を最大にしてナビの音声がギリギリ聞き取れるようになるくらいには静粛性が低いです.
一般道の60km/h位でも,そこそこ風切り音が発生します.
高音の風切り音が特に気になるので,音量は同じでも低音因りの騒音だけならマシになるように思います.

最近の軽いヘルメットに比べるとジェットヘルメットのくせに結構重いので,長時間の運転の後は首と肩が凝ります.
普段使いで短時間の使用では特に気にならなかったので,ツーリング等に使わなければ問題ないです.

ヘルメット自体が大きいです.これは,インナーバイザー付きのヘルメット全般の問題ですが,バーグマン200のメットインだと,たまに閉める時に押し込む必要があるので,もう少しだけでも小さい方が良かったです.

ベンチレーションは全然効きません.
頭頂部のインテークが後ろよりに設置されているため,前傾姿勢にならないと機能しません.
その前傾姿勢で効いたというのも高速での走行中だけなので,夏場は厳しいと思います.
口元のインテークは,機能していると感じたことがありませんが,これは私が乗っているバーグマン200がロングスクリーンになっていて,そもそも口元には風が当たらないせいだと思います.

ベンチレーションが全然効かない事とも関係していると思いますが,シールドが曇りやすいです.
ヘルメット内の空気の流れがないので,冬場は信号待ちの度にシールドの上げ下げが必要です.
ピンロックシステムにも対応していないので,WINSのFOGWINという汎用の曇り止めシートを貼り付けています.
このシート自体が2~3千円くらいはするので,最初からピンロックシステムに対応しているヘルメットを買った方が良かったです.
また,春~初夏の気温でもFOGWINを貼っている周辺は曇っていることが良くあるので,冬に限った問題でもないようです.
またシールドだけでなく,インナーバイザーも曇る事があるのですが,その場合はFOGWINも効かないため厄介です.

チンガードは顎の防御になると期待して買ったのですが,細いプラスチックのレールで装着するだけなので,フィット感の向上には寄与していますが,事故時には折れて飛んでいきそうです.
シューベルトのJ1のような金属製のチンガードとは似ても似つかない物でした.
チンガードは,ただのプラスチックでチンカーテンが取り付けられるわけでもないので,風の巻き込みに対しての効果もそれほどありません.
フルフェイスとジェットの良いところ取りにはなっておらず,中途半端な状態になっています.
どちらかに絞って買った方が良かったです.

価格は1万8千円と安いのですが,イマイチな所が結構あるので,STEALTHを買うのであれば,機能や性能を優先してWINSのFF-COMFORTやもう少し出してOGKのKAMUIやASAGIを買った方が幸せになれそうです.
コストを優先するのであれば,OEM元のMHRであればアウトレットでLS2 ESPRITやFREEWAYが1万円弱で買えるので,そちらが良さそうです.

・まとめ
安いヘルメットですが,半年使って見てコストパフォーマンスは良くはなかったです.
一般道のみの普段使いであれば十分つかえますが,高速を使った長時間の走行になると,五月蠅い,重い,ベンチレーションが効かない,安全面も不安と駄目な点が結構出てきます.
普段使いのみであれば,早朝や夕方は乗らずインナーバイザーはそれほど重要ではなくなるため,もう少し機能を絞った安いジェットにすれば良かったです.
高速を使う場合では,OGK,SHOEI,ARAIの中位~上位のフルフェイスにすれば良かったです.






夏用ジャケットを買った.ラフメッシュパーカーRR7322

最近,半袖を着ることも増えてきて冬用ジャケットDM-1Xでは暑すぎるので,夏用のメッシュジャケットを探していました.
DM-1XはワークマンのイージスとOEM元が同じ商品らしく,胸,肩,肘のプロテクター付きで上下で一万円という格安商品でしたが,夏用のメッシュジャケットは安い商品が意外と見つかりませんでした.
冬用のジャケットはバイク以外の需要も大量にあるので,そういった物を流用してプロテクター用のポケットだけ付ければバイク用格安ジャケットに早変わりということが出来ているのかもしれませんが,夏用のメッシュジャケットはバイク専用以外での需要がなさそうなので高くなってしまっているということなのでしょうかね.

そういうわけで,プロテクター付きのメッシュジャケットを探していたところ,7千円くらいでラフアンドロードのラフメッシュパーカーRR7322を見つけたので購入しました.
購入した物は型落ち品なので安くなっていて,最新型はRR7314になります.
最新型との違いは,カラーラインナップ,背中のロゴが縦書きから横書き,胸部プロテクターポケットの有無になっています.

プロテクターはオプション装備になっていて,ポケットがあるだけでプロテクターは付属していないので,装着したい場合は別途購入が必要です.
私は,DM-1Xに使っていたプロテクターを流用しました.
胸部プロテクタ用のポケットは無いので, DM-1Xの時と同じくマジックテープを縫い付けて装着出来るようにしました.

試着せずに買って少し失敗したと思ったのが,このジャケットは結構タイトフィットな作りになっていることです.
普通の服の感覚で着たい場合はワンサイズ上を買う方が良さそうです.

着用して走ってみたところ,メッシュ素材だけあって走行中は十分涼しいです.
夜間で15度くらいであれば,逆に肌寒く感じるほどでした.
ただし,袖と裾の部分は,リブニットになっていて固定性を重視しているようなので涼しくありません.
また,当たり前のことですが,停車時は暑いです.
真夏の暑さに耐えられる作りかどうかは分からないので,また真夏になったら追加のレビューをする予定です.


2016年5月4日水曜日

バーグマン200がマイナーチェンジ L6?

2016年4月27日発売で,バーグマン200がマイナーチェンジしたようです.

変更点は,
  • フロントスクリーン下のフロントカバーが黒色から車体と同色に変更
  • ホイール色が シルバーからブラックに変更
  • インナーカバー色が黒に変更
  • 車体色がホワイト,マットグレー,マットブラックの3色に減少.前はシルバーとマットムーンシルバーを加えた5色
 基本的には色の変更だけで性能や機能の変更は無いようです.
 全体的にスッキリした印象に変わっています.
どちらが好きかは好みによりますが,私個人としては新型の方が好きですね.
特にホイールがブラックなのが良いです.

機能としては,ABS版がラインナップに増えたりしないのかなとは思っていたのですが,ABSを付けると値段がビッグスクーターと競合してしまうゾーンに突入してしまうので,日本では導入しない方針なのでしょうかね.

バーグマン200の最高速度・回転数

バーグマンはスクーターの割には高回転型になっていて,普段から6千から7千回転くらいは回しています.
たまたま限界速度を試せる機会があったので,そのときの回転数と乗り心地をレビューしてみます.

レビュー中の速度や回転数はアナログメーターの目視確認なので,おおよその値です.

まず,最高速度ですが140km/hまではでました.
120km/h位までは気持ちよく加速しますが,そこからは伸び悩みます.
140km/hは若干下りになっている所で,平地だと130km/h位が 限界でした.
興味深かったのは,120km/hで8千回転位でもエコランプが点灯したことです.

次に回転数ですが,レッドゾーンの1万回転までは回りました.
ただし,1万回転まで回すと結構振動が発生してくる上に,燃費計の数値が結構なスピードで低下しました.

最後に乗り心地についてです.
私が気持ちよく乗れたのは110km/h位までで,それを超えてくると結構疲れてきます.
アクセル全開状態になるので握力的にきついのと,風防があるとはいえ風がきついです.
車体が軽く側面の面積が広いので, 特に110km/hを超えて走行中に横風を受けたりすると,ハンドルは取られる程ではないものの,かなり体力を消耗します.
130km/h以上になると,上にも書いたようにエンジンの振動が相当でます.
ハンドルを強く握らないといけないくらいには,ハンドルが振動しだします.
感覚的には停車時にブレーキを握っていない時に発生する振動の10倍位は振動しているように感じました.
そもそも公道では速度違反になるのでやらないですが,他車がいたり道路の整備状態も分からない公道で長時間安全に運転することは難しそうです.

まとめ
最高速度は140km/m (10000rpm)まででます.
ただし,120km/hを超えるとエンジンが無理をしている感じになります.
乗り心地も快適に乗れるのは110km/h位までで,それを超えると疲れます.

バーグマン200は海外向けの逆輸入的な車体ですが,丁度日本の高速に合った性能になっているようです.
法定速度の100km/hまでなら,無理をしないで快適に乗れて,エコランプが点くくらいには低燃費で走れます.