2016年11月26日土曜日

バーグマン200 購入1年のレビュー(5000km)

バーグマン200を購入してから1年,距離にして5000km程走行しました.

乗り始めのレビューは購入した嬉しさから甘めだったので,1年乗り続けて出てきた不満を含めた正直な感想をまとめてみます.
ちなみに一言でまとめると,自分に取ってはベストの一台だったが,少し不満はある.

購入時からの装備の変更点
  • ETC
  • ナックルバイザー
  • サイドバイザー
  • パーキングブレーキ(レビュー参照

良かった点,微妙な点,悪かった点をまとめると,こんな感じになります.

良かった点
  • 足つきの良さ
  • 大きいメットイン
  • 平地走行時の静かさ 
  • 良く効くブレーキ
  • 十分に使えるエンジンブレーキ
  • 便利なフロント右ボックス
  • 高速でも十分使える
微妙な点
  • 大きすぎず,小さすぎないサイズ
  • 重くはないが,軽くもない重量
  • まあまあ良い燃費
  • パーキングブレーキがないが対策は可能
  • 良く効くが完璧ではない風防
  • トレードオフがあるナックルバイザー 
  • 便利だが微妙な使い勝手のフロントボックス
  • 無いよりマシな程度のメットイン内ライト
悪かった点
  • 発進時,登坂時に五月蠅い
  • シートのフィット感の低さ
  • 雨で滑りやすいタイヤ
  • 閉めにくい燃料キャップ
  • 使いにくいシガーソケット
  • バーハンドルではない
  • 停車時に足に当たるサイドスタンド
まずは,良かった点の詳細です.
・足つきの良さ
足下付近のフロアボードがカットされているので,足つきが良いです.
身長170cm位であれば両足をべったり付けられます.
停車時に楽ですし,低速時の転倒の恐れもありませんので,キャンプ場のような多少凸凹したところでも安心して侵入できます.

・大きいメットイン
バーグマンを購入した大きな理由の一つが,41Lというミドルスクーターでは最大の積載量です.
普段のスーパーでの買い物には十分な広さで,出張時に使う泊まり用のビジネスバッグでも入ってしまいます.
Amazonのコンビニ受け取りでも,よほど大きい段ボールで届かない限りメットインに段ボールごと放り込めることを最近発見したので,コンビニ受け取りを良く使うようになりました.

・平地走行時の静かさ
平地走行時で5000~6000回転,速度で50~60キロの時にはとても静かです.
スクーターは趣味ではなく実用として使っているので,できる限り静かであって欲しいので,走行時に静かなところは,とても良いです.

・良く効くブレーキ
比較対象が原付なので当たり前ですが,ブレーキの利きはとても良いです.
そもそも無茶なスピードを出したりしていないので問題になりようがないですが,しっかり止まれてロックさせてしまうといったことは一年間で一度もありませんでした.

・十分に使えるエンジンブレーキ
ATのスクーターですが,十分にエンジンブレーキが使えます.
特に山の下りでは効果的で,緩い下りであればハンドブレーキを使わないで下れます.
ATの場合は,ハンドブレーキだけしか使えないので,長い下りでのブレーキの熱だれが心配だったのですが,バーグマンに関しては杞憂でした.
最初の頃は,むしろ効き過ぎて,停車時に予想よりも手前で減速しすぎて,再度アクセルを回して止まる位置を調整しないといけないぐらいでした.
さすがに今は1年乗って慣れたので,エンジンブレーキの利きを考えて,上手く減速できるようになっています.
一つ注意していることは,エンジンブレーキだけでの減速は後続車には伝わらないので,後に車がいる場合は,最初にランプが付く程度にブレーキを握ってからエンジンブレーキで減速するようにしています.

・便利なフロント右ボックス
購入直後は,フロント右ボックスは小さすぎて使い物にならないと思っていました.
実際,プロテクター付きのグローブや500mlのペットボトルは入りません.
1年乗ってみると,バイクでも駐車券がいるところがあるので,そういったときにグローブを装着したままで駐車券をしまえるので便利だと気がつきました.

・高速でも十分使える
加速性能,最高速度は高速道路で使うのには十分な性能です.
ロングスクリーンも付いているので,風での疲労が少ないです.
100km/hを超えると加速が鈍るので,追い越し車線を飛ばす人には向かないですが,普通に走行車線を走るのには十分です.


つぎに,微妙な点の詳細です.
・大きすぎず,小さすぎないサイズ
購入直後は,教習で乗っていたシルバーウイング400というビッグスクーターに比べると小さいので喜んでいたのですが,やはり原付や他のPCXやマジェスティSといったミドルスクーターと比べると大きいです.
田舎に住んでいるので,スーパー等の駐輪場のスペースに余裕があるため大きくて困ることは少ないですが,都会だと微妙な大きさかもしれません.
取り回しは原付ほどは良くないので,駐輪場から出すときは複数回切り返しをしないといけない場合があり,普段使いに重きを置くのであれば,もう少し小さい車体の方が良かったです.
ただし,高速を使うことが時々あるので,その点では十分な大きさがあるので不安無く走行出来ます.
一応,自分の使い方としてはジャストサイズではあるのですが,完璧という訳ではありませんでした.

・重くはないが,軽くもない重量
購入直後は,教習で乗ったシルバーウイング400という200kgオーバーの車体との比較だったので,相当軽く感じていましたが,1年乗ってみると別に軽くはないという結論に至りました.
特に傾斜がある駐輪場でのバックは,それなりに力がいるので,もう少し軽い方が良いです.
キャンプ場での凸凹した所でのバックの時に,私の力ではギリギリだったことがあるので,重さとしては一応許容範囲内には収まっています.
これ以上重くなると誰かに助けてもらう場面に出くわすかもしれません.

・まあまあ良い燃費
実燃費でリッター30kmは出ているので,車に比べると十分良いです.
しかし,原付や同じミドルスクーターであるPCXのように40km以上は普段使いでは出ないので,特段燃費が良いという訳ではありません.
PCXと比べて良いところは高速に乗ったときにエンジンに余裕があるので燃費が大幅に向上する所です.
高速だとリッター40km前後くらいになるので,遠出するときにはありがたいです.

・パーキングブレーキがないが対策は可能
パーキングブレーキがないので,傾斜地での停車に不安がありますが, 後付けで付けられたので(レビュー参照),今の所困っていません.

・良く効くが完璧ではない風防
最初からロングスクリーンが付いているので,風防性能は高めです.
特に冬場は,風防の無い原付と比べると雲泥の差があります.
雨も小雨であれば,走行中は殆ど濡れずに走ることができます.
足回りもフロントステップに足を置いておけば,強い雨であっても殆ど濡れません.
最初の頃は,靴用の雨具を使っていましたが,最近は使わないようになりました.
ただし,完璧というわけではなく,初期状態だとハンドル回りの風防が無いので,冬用グローブをしていても長時間走行は厳しいです.

・トレードオフがあるナックルバイザー
ハンドル回りの風防を強化するためにナックルバイザーを装着しました(レビュー参照).
指先に対する寒さ軽減には効果がありましたが,代わりに膝周りへの風の流れができてしまいます.
指先と膝で,どちらが寒いのが嫌かというと指先なのでナックルバイザーは付けたままですが,何とかしたい項目です.
防寒のオーバーパンツを履けば良いのですが,履くのが面倒なので,スクーター用の膝掛けかIsottaのロングスクリーン(L4よりも前のモデル用なので装着出来るのかは分からない)を装着することを計画しています.

・便利だが微妙な使い勝手のフロントボックス
容量が6Lあるフロントボックスは便利ですが,上手く使い切れてはいません.
私の使い方としては,左側にETC(レビュー参照),右側に雨具を入れています.
鍵が付いているのでETCにカードを挿したままでも大丈夫なところは良いです.
ただし,鍵が付いていることのデメリットとしと開け閉めが面倒なのです.
車のトランクキーのようにエンジンキーを挿していれば,鍵が無くても開閉出来る仕組みが欲しいです.

・無いよりマシな程度のメットイン内ライト
メットイン内の後面にライトが付いていて横から照らしてくれるのですが,使い勝手はイマイチです.
荷物を色々積んでいるときに必要な物を取り出すのにライトを使いたいのですが,色々入っていると光が遮られてライト付近しか照らしてくれません.
ビッグスクーターではシート裏に付いていて上から照らしてくれる物が多いので,同じ構造にしてもらいたいです.
もちろんライトが役に立つときもあるので,無いよりはマシです.

最後に悪い点の詳細です.
・発進時,登坂時に五月蠅い
一番不満なことは,発進時と登坂時に相当五月蠅いことです.
トルクが必要となる場面では音が相当でかくなります.
今まで何度か前を走っている車が,こちらが煽っていると勘違いしているような挙動をされたことがあります.
蛇行していたり,車間距離を詰めていたりといったことはしておらず周りの車の流れに合わせて走っていただけなのですが,スピードを落として左側によったりされるという事がありました.
そういったときは一応抜かしますが,抜いたからといってスピードを上げるわけではないので,結局抜いた車は私の後を付いてくることになります.
もちろん,バイクに乗っている人でマナーが悪い人が多いことや,ビッグスクーターにはヤンキーが乗っていることが多いので警戒している人がいるのだと思いますが,こちらは普段使いのスクーターなので,なるべく無用の交通トラブルには巻き込まれたくありません.
登坂については,エンジンが200ccと非力なので仕方がないですが,発進時はなんとかしてほしいです.
マイナーチェンジ後のL5やL6では改善されているそうなので,気になる所です.

・低速で不安定
発進時のクラッチミート回転数が高いので,低速時の安定性が低いです.
最近スカイウェイブ650に乗る機会があったのですが,クラッチミート回転数が低いので,車重は300kg近くありますが,むしろ低速時はバーグマンより乗りやすかったです.
発進時の五月蠅さと相まって,渋滞でのノロノロ運転時には周りに気を遣います.
とはいえ,不安定であっても両足がべったり付けられるので,大きな問題ではありません.

・シートのフィット感の低さ
シートのバックレストが微妙な曲面なので,腰にフィットしません.
そのせいで,長距離を走るとお尻が結構痛くなるので,シートカバーやバックレストを付けることを検討しています.

・雨で滑りやすいタイヤ
初期装備のタイヤはウェット時のグリップが低めです.
白線でも滑ることがありますし,カーブ中のマンホールは必ず後輪が滑ります.
1年乗っていると雨の日の走り方を気をつけるようになったので, 大きな問題はないのですが,遠出したときの夜間に雨が降ったりすると,かなり怖いです.


・閉めにくい燃料キャップ
1年たっても,1発で燃料キャップを閉められないことが偶にあります.

・使いにくいシガーソケット
シガーソケットをスマホの充電等に使いたいのですが,フロントボックスの鍵を開けるのが面倒なので,全然使えていないです.
ETCを装着しているため鍵をかけないという選択肢を取れないため,持ち腐れ状態です.

・バーハンドルではない
ハンドルがバーハンドルではないので,スマホ等が取り付け難いです.
ミラーマウントもあるのですが,取り付けの度にミラーの調整が必要になるので面倒です.

・停車時に足に当たるサイドスタンド
足つきをよくするためにフロアボードがカットされていますが,丁度その部分にサイドスタンドがあるので,ふくらはぎに当たってしまい気になります.

(まとめ)
1年間のってみて,自分にとってはベストの選択だったと思っています.
普段の取り回しを優先して小型を選択したら,高速を使った遠出はできませんでしたし,遠出や積載能力を優先してビッグスクーターを選択したら,普段の取り回しにもっと苦労していたと思います.
よく200ccで中途半端とか言われてしまうバーグマンですが,普段使いから遠出までオールマイティに何でもこなせるジャストサイズだと思います.
もちろん器用貧乏な面も多々ありますが, 致命的に気になるのは発進,登坂時に五月蠅いことだけですね.
他の気になる点は,改善すると別の部分が悪くなってしまうか,価格が上がってしまうので,私としては妥協できる点ばかりです.
そういった意味では,丁度良い妥協点に上手く落とし込まれているスクーターということなんでしょうね.















2016年11月3日木曜日

バーグマン200でソロキャンプ@笠置キャンプ場

バーグマン200はメットインスペースが41Lあるので,ソロキャンプの道具は殆ど入ってしまうのではないか思ったので実際に試してみました.

メットインに入ったキャンプ用品の一覧はこちら
  • BUNDOK ツーリングテント BDK-17
  • GEERTOP キャンピングフロアマット
  • キャプテンスタッグ EVAフォームマット M-3318
  • White Seek 封筒型シュラフ
  • ISUKA ノンスリップピロー
  • ドッペルギャンガー ウルトラライトチェア C1-55
  • キャプテンスタッグ アルミロールテーブル M-3713
  • ドッペルギャンガー ポップアップランタンプロ 
  • OUTAD 折りたたみ式ウインドスクリーン
  • カジメイク レインコート
これに,ガスコンロと鉄板と肉をバックパックに入れて1泊のソロキャンプをやってみました.

予想していたよりも積載能力が高くて,殆どの用品がメットインに入ってしまいました.
ただし,積載には多少の工夫が必要です.
EVAフォームマットは横幅がメットインの幅よりも広いので,メットイン後ろ側の曲面に合わせて曲げながら入れて,その手前にテント,チェア,テーブルを入れました.
メットイン前側の細い部分にレインコートを入れて,細々したものは適当にスキマにつめて,最後にシュラフを他の荷物の上に置いて,シートを閉じて完了です.
シュラフは殆ど空気なので,最後にシートで圧迫しながら無理矢理入れています.
ロック部分に結構負荷が掛かっているようなので,少し注意が必要かもしれません.

キャンプ場は家から近い木津川沿いの笠置キャンプに行きました.
このキャンプ場は,ソロだと1泊600円と安いわりには,トイレ,炊事場,ゴミ捨て場が付いているので結構良い所です.
ただし,かなりの人気キャンプ場なので,週末はかなり混雑しています.

車の乗り入れができて,全面フリーサイトになっているので好きな場所にテントを設営できます.
キャンプ場内はいくつかのゾーンに分かれていて,入り口付近の芝生ゾーン,山側のグラウンドゾーン,川側のゾーンがあります.
特に芝生ゾーンは人気スポットで,適当に週末の昼過ぎに行っている私の場合は,芝生ゾーンに場所を取れたことがありません.
グラウンドゾーンは地面がならされていてキャンプ感が薄いので,いつも川側のゾーンに行っています.
川側のゾーンは余り人気がないので(夏休み期間中を除く) ,ソロでゆったり過ごすのには,うってつけです.
ただし,川側ゾーンは道もゾーン内も凸凹で,石が転がり放題のため,SUVの人が大半ですね.

今回は,川ゾーンを選択したのですが,さすがにスクーターのバーグマンで進入していくのは気を遣いました.

川ゾーンの中でも,より川辺近くの方が空いているのですが,どう考えてもバーグマンでは進入できないので,道沿いの一番手前側に場所を取りました.

そこからは,普通のキャンプと変わりないので,テントを立てて,椅子やテーブルを設置して,寝床を用意するだけです.
とりあえず設営が完了したら,ノンアルコールビールで一服して一休みします.

この笠置キャンプ場の良い点として,歩いて5~10分くらいのところに,わかさぎ温泉という天然温泉があります.
キャンプ場の入り口で100円割引のクーポン券をもらえますが,温泉のウェブサイトでも同じクーポンを常時掲載しているので,あまり意味はありません.
最近のスーパー銭湯に比べると若干見劣りする設備ですが,ぬめりのあるお湯で温泉らしさを堪能できます.
私は,あまり熱めの風呂は好きではないのですが,この温泉は比較的ぬるい風呂が多いので嬉しいところです.
あと,細かいポイントですが,シャワーの水圧が高いで,そこも気に入っています.

温泉に入った後は,テントに戻ってコンロで焼肉をいただきます.
ソロキャンプの目的の半分は,ソロ焼肉なので他の調理は一切しません.
たれ漬けした肉を持っていって,酒を飲みながら焼いて食べるだけです.
精肉店を使えば,肉の種類毎にグラム単位で買えるので,いろいろな肉を100グラムずつ6~7種類ずつ選んで買っています.
誰にも気にせずに好きに食べられるので最高です.
準備や片付けも面倒なので,ガスのカセットコンロと鉄板で適当にやっています.
最近はソロ用の小さいバーベキューコンロがあるようなので,そのうちソロでの炭火バーベキューに挑戦してみてもいいかもしれません.

食べ終わったら,空や山や川を眺めてダラダラ過ごします.
飽きてきたら,読書をして眠くなったら寝ます.
皆でワイワイやるのも良いですが,こういうソロだからこその適当な感じが好きです.

起きたら,朝食にソーセージを焼いていただきます.
食べたら片付けをして撤収です.

最後の撤収時にスクーターなりの問題が発生しました.
進入時に,道からゾーン部分にかけての凹凸をエンジンパワーで超えたのですが,帰りに手押しでバックするのが,人力なのできつかったです.
普段の平地だと気にならない160kgの車体でも,凹凸になると結構重かったです.
何とか気合いを入れて脱出しましたが,次回からは脱出時も考えた進入にしないといけないですね.
バーグマンよりデカい200kg以上のビッグスクーターだと脱出できなかったかもしれません.
ちなみにバックをせずに頭から転回すればエンジンパワーを使えるのではと思われるかもしれませんが,川ゾーンの凹凸は結構すごいことになっていて,たまにSUVでもスタックしているのを見かけるので,バーグマンの車体の低さではゾーン内の走行は不可能と言わないまでも,かなり難しいです.

(まとめ)
バーグマン200の大きなメットインを活用して,ソロキャンプに行ってきました.
ソロ用のキャンプ用品であれば殆ど積載できてしまうので,タンデムシートやリアキャリアへの積み込みが必要ありませんでした.
山の中にあるキャンプ場だと道が細くてコンパクトカーでも行きづらいところって結構ありますが,バーグマンだとスクーターなので,そういったことを気にしなくても良いので,今後のソロキャンプは車ではなくバーグマンに変更することになりそうです.





レビュー:フォトクロミックシールドをZ-7に装着

SHOEIのフォトクロミックシールドですが,一言で言って,これはすごい!

SHOEIのZ-7を買ってから暫くはクリアシールドを使っていたのですが,やはり眩しい.
かといって,帽体が大きくなるインナーバイザー付きのヘルメットには戻りたくないですし,夜間に使うことが多いのでスモークシールドは安全性に不安があるということで,ついにフォトクロミックシールドを買ってしまいました.

取り付けは,普通にシールドを交換するだけなので1分程で完了します.
私は,PINLOCKシートをクリアシールドから移植したので,実際は2~3分くらいかかりました.

室内では紫外線がないので只のクリアシールドですが,外に出てみると直ぐにスモークシールドに変わっていきます.
変化するスピードは一瞬ではなく,じわじわと変化するので20秒くらいかかります.
スモークの度合いですが,ギリギリ太陽を直視出来る位にはスモークになります.
ヘルメットの外からだと薄ら顔が見えるかなという感じでした.

しばらく使った感想としては,
  • 使っていることを忘れるくらい自然に変化する
  • 夜はしっかりクリアなので安全
  • トンネルでも問題にはならなかった
 まず,乗っているときには自然に変化していて,いつの間にかスモークシールドになっています.
今変化しているなというように,変化しているタイミングに気がつくことは一度もありませんでした.
インナーバイザーの時は眩しいなと思った時に操作する必要がありましたが,フォトクロミックシールドでは何も考えなくても機能してくれます.
この勝手に良い具合に変わってくれるというところは最高です.

夜間は,当たり前ですが只のクリアシールドになるので,安全性の問題はありません.

一部のレビューで,トンネルの出入り口では変化が一瞬ではないため,少し困るといったものがありましたが,私が使用する範囲では問題になりませんでした.
最近のトンネルは結構明るいので,クリアになるのが遅くてスモーク状態でも十分明るいです.
照明が付いていないような古いトンネルは長さが短いので,出入り口からの光で十分視界は確保できました.
古いトンネルで,よほど照明が暗い上に長いトンネルでない限りは問題にならないと思います.

ここまでは褒めまくっていますが,残念な点として,
  • 値段が高い
  • 使用期限が2年くらい
1万5千円弱という値段設定ですが,高いですね.
この値段だとしても買ってしまっていますし,満足していますが,もう少し安いと嬉しいです.
そもそもZ-7かX-14専用なので,1万5千円くらいは気にしない人向けと割り切っているのかもしれません.
2りんかんからシールドの内側に貼り付けるタイプのフォトクロミックシートが発売されましたが,そちらは5千円くらいなので,そこまでは行かなくても一万円を割る値段設定になると購入する人が結構増えるのではないでしょうか.

もう一点の残念な点として,フォトクロミックの機能は徐々に劣化していって,2年くらいで只のクリアシールドになってしまうそうです.
これについては,発売から2年たっていないため情報が全くないので実際の耐久性は不明です.
私の場合は,夜間に使うことが多く,フォトクロミック機能を使う頻度が少ないので,2年以上使えて欲しいなと期待しているのですが,どうなんでしょうね.

 (まとめ)
シールドとしては値段が高いですが,十分に満足できる物になっています.
何も気にしなくても勝手にクリアとスモークを変えてくれるので,便利なのに安全です.
買って損は無いと思います.
とりあえず試してみたい人は,2りんかんのシートタイプを買って試してみると良いのではないでしょうか.



2016年11月1日火曜日

AT限定普通二輪に合格するコツ

単にだらだら免許を取ったときの感想を書いただけではあれなので,AT限定普通二輪を合格するためのコツを書いておきます.
  1. ATだけど半クラッチを覚える
  2. 速度調整はリアブレーキ
  3. ハンドルで曲がることを覚える
AT限定普通二輪を取る上で最も重要なことは低速での操作を覚えることです.
それ以外はどうでもよいというか簡単なので適当にやっても何とかなります.

まず,ATですが半クラッチを覚えます.
ATはクラッチ操作がないので半クラッチという状態は無いのではと思うかもしれませんが,ちゃんとあります.
ATの場合は遠心クラッチという構造になっていて,詳細は省きますがエンジンの回転数が高くなると自動的に繋がるようになっています.
この自動的に繋がる回転数を覚えれば半クラッチを覚えたも同然です.
繋がりかけの状態,つまり半クラッチ状態になると,アクセル操作のみでの最低速度での移動が可能になります.
慣れるとこれだけでもS字やクランクを突破出来るようになります.

次に,半クラッチ状態よりもスピードを落としたいときですが,その場合はリアブレーキを使います.
これは簡単で,半クラッチ状態でスピードを落としたいなと思ったときは,そっとリアブレーキを握ります.
これだけでトルクをかけたまま速度を落とせるのでバランスを崩すことなく低速走行が出来ます.
大事なのは,アクセルを回したままブレーキを握ることです.
本当はエンジンに負荷がかかるので良くないのですが,教習所の車両なので目をつぶってしまってください.


最後に,ハンドルを切って曲がることを覚えます.
バイクは車体を倒したら勝手にハンドルが切れて曲がります.
これは普通のカーブやS字では有効ですが,低速でのスラロームやクランクでは使えません.
なぜならAT免許用のビッグスクーターは車幅が広くホイールベースも長いので,車体を倒すとパイロンも倒してしまうからです.
そこで,スラロームやクランクでは車体を倒さないようにして,しっかりハンドルを切るようにしましょう.

私の場合は,この3つのコツを覚えることでAT限定普通二輪に合格できたと思います.
とくに最後の車体を倒さずにハンドルを切って曲がるというコツが大事です.
なぜなら,バイクにのっていると倒して曲がるのが気持ち良いので,ついついスラロームでも車体を倒しつつヒラヒラと行きたくなるのですが,そこをぐっとこらえて,しっかりハンドルを切ってまがりましょう.
とにかく低速走行を丁寧にやれば合格できると思います.

一応それぞれの項目の私なりの乗り方も書いておきます.

  • 一本橋
まず,一本橋に対して車体をまっすぐに止める.
スタート時はしっかり加速して,とりあえず一本橋に乗ってしまう.
乗った後はハンドルを左右にブルブル振りつつ半クラッチとリアブレーキでスピード調整する
落ちそうになったら,スピードを上げて一気に渡りきる
ビッグスクーターだと前輪が見えなくて難しいと言われるが,車体自体は低重心で安定しているので低速走行さえできるようになれば簡単だと思う.
視線は遠くにした方が良いという人が多かったが,私の場合は近くても遠くても変わらなかった

  • スラローム
ハンドルをしっかり切って曲がる.
ブレーキは使わずに,ハンドルを切って車体の向きを変える,アクセルで進む,アクセルを戻してハンドルを切って車体の向きを変えるをリズム良く繰り返す
リーンアウトさせてもよいが,あまり車体を傾けるとATの場合はパイロンを倒してしまうので,ハンドルで曲がる方が安心.

  • S字
半クラッチを使えば特に難しい点はない.
スピードが出すぎたときはリアブレーキで調整

  • クランク
スラロームと同じくハンドルを切って曲がる.
車体を倒して曲がるとパイロンを倒すので,車体を倒さないように気をつける.
道は狭く感じるが,実際は広いので,コースの幅を上手く使って大きくS字で曲がるつもりのコース取りをする.
最初の角のパイロンを倒してしまう場合は,クランクに入るときに道路の左端から進入するのではなく,車線の中央あたりから進入すると余裕が生まれて失敗しにくくなる.
また,クランクに入る前にスピードを落として半クラッチ状態にしてから進入すると楽です.
一本橋と違って,クランクの出口に視線を持って行くと若干やりやすくなった.
おそらくパイロンを見てしまうのが精神的に良くないのだろう.

  • 坂道発進
 アクセルを回しながらブレーキをはなすだけ.

  • 急制動
 AT限定の場合に気をつけるのは制動前のスピードだけ.
40キロギリギリだと速度不足になる可能性があるので,45キロ弱くらいを目標にする.
これくらいの速度でもATの場合はブレーキレバーを握るだけなので普通に止まれる.
ブレーキは,よほど強く握らないかぎりはロックしないと思われる

2016年10月31日月曜日

AT限定普通二輪を取った感想

実は私が持っている二輪の免許はAT限定普通二輪という特殊な免許です.
乗れる車両は,ATで400ccまでになっていますが,カブのような遠心クラッチでクラッチ操作のいらないMTは乗ることができます.

この免許は,今は非常に不人気な免許なので周りの人で持っている人を見たことがありません.
車の場合は最近はATばかりなのでAT限定の免許の人もそれなりにいますが,趣味性の高い二輪の場合は,ほぼ皆さんMTで免許を取っているようです.
せっかく免許をとってもMTに乗れないとつまらないでしょうしね.
私の場合は,車を買えない経済性の問題で,生活の足として しか使わないつもりだったのでAT限定にしています.
MTで免許をとってしまうとMTの車両が欲しくなってしまって,買ったあげく飛ばして事故を起こすのが目に見えていたので,我慢してAT限定にしました(特殊な免許ホルダーになりたいというのも少しありました).

AT限定の二輪ですが,例外として125cc未満の小型二輪に関してはAT限定で取る人がそれなりにいます.
これは,生活の足として50ccの原付1種を使うと30km/hや2段階右折といった制限が邪魔なので,それらの制限がない原付2種に乗るために取る人が殆どです.
私が通った教習所に来ていた人の1割弱くらいはAT限定小型2輪でした.

AT限定普通二輪は,教官によると,ビッグスクーターが流行っていた2000年代前半くらいだと,取得者が多かったそうなのですが,最近はビッグスクーターブームも終わっているので,私が教習所に通っている間は,私しか教習生が居ませんでした.

 というわけで,ここからAT限定普通二輪を取った感想ですが,ざっとまとめるとこんな感じです.
  • 教習車がビッグスクーターなので車体が重い 
  • 極低速走行が難しい
  • 小回りが難しい
  • ハンドルで曲がる必要がある
  • 坂道発進や急制動は超簡単 
  • ニーグリップはいらない 
  • 教官は9割方見ているだけ
まず,教習初日に小型ATにしたら良かったと痛感したのが車両がめちゃくちゃ重いことです.
私が通った教習所では,教習車はシルバーウイング400だったので,その時点で250kgあるうえに,教習車は車体ガード用のパイプや車両状況確認のための灯火類が色々と装備されていているので,さらに重くなっています.
中型400ccのCB400は180kgくらいで,大型750ccのCB750でも240kgくらいなので,大型よりも重いということになってしまっています.
初日の最初に教官から車庫から出してきてねと軽い感じでいわれて,車体を押し歩きしただけで絶望しかける重さでした.
倒してしまったら起こすのは相当大変なのだろうと恐怖したものです.
しかし,実際に教習中に倒してしまったのですが,教習車は左右にガードパイプがあって半分くらいしか倒れないので,腕の力だけで起こせて拍子抜けしました.

重さの次に困ったのが,低速走行が難しい事でした.
普段から原付に乗っていて,原付で極低速で走行する場合はエンジンを使わず足で漕いでいたのすが,教習中はもちろん足は地面につけられませんし,250kgの車体は足では漕げません.
そうなるとエンジンを使って低速で走行しないといけないのですが,ATの場合は遠心クラッチなのでMTのように意図的に半クラッチにして低速にすることが出来ません.
ATの場合は,遠心クラッチが繋がる程度にゆっくりアクセルをひねって,速度が出すぎたらアクセルを戻しつつリアブレーキで調整という操作を繰り返す必要があります.
私は原付でのアクセル操作はオンとオフの2段階くらいでしか操作していなかったため,細かなアクセル操作を覚えるまで苦労しました.
最終的になれてくると,ATでもアクセル操作だけで半クラッチ状態にできますし,それとリアブレーキを組み合わせる事で極低速も簡単にできるようになります.
本当は,ブレーキをかけるときはアクセルを戻した方が良いのですが,難しい場合はアクセルを回したままブレーキの握り具合で速度調整をするのが簡単です.

小回りも難しいポイントでした.
ビッグスクーターなのでホイールベースが長く上述した重さや低速走行の難しさも相まって,小回りは序盤に苦戦しました.
何回やっても大回りになってしまって困りました.
最終的には,バイクを結構倒しても大丈夫な事に気がついたので, リーンアウトさせて車体だけ倒してしまえば小回りは簡単にできました.
リーンアウトさせなくても,後述するハンドルで曲げる方法でも小回り出来ました.

さてハンドルで曲げるという一見あたりまえの項目ですが,クランク攻略のためには,これの習得が必須でした.
そもそも二輪についての良くある勘違いが,車体を倒したら曲がるということです.
これは私も勘違いしていたのですが,車体を倒したこと自体で曲がっているわけではなくて,車体を倒すことによって勝手にハンドルが切れて曲がっているということでした.
つまり車体を倒さなくてもハンドルを切れば曲がります!
自分で書いていても何を当たり前の事を書いているのだと思いますが,教習の初期では,クランクでも車体を倒してパイロンを倒しまくっていました.
教官にクランクやスラロームではハンドルを大きく切って曲がるようにと指摘されてから,車体を倒さずにハンドルを切るだけにしたところ簡単にクランクとスラロームを攻略できました.

ここまではATにしたことによる悪い方の感想ですが,良い点もありました.
坂道発進と急制動は超簡単です.
そもそも坂道発進はATだとアクセルをひねりつつブレーキをはずだけなので失敗のしようがありません.
急制動も,アクセルをはなして,左右ハンドルのブレーキを握るだけなので,よほど強く握らない限りはタイヤはロックしません.
この2項目は最初から最後まで一度も失敗しませんでした.

MTに乗っている人はATだとニーグリップが出来なくて乗りにくいとよく言いますが,MTに乗ったことがない人間からすると,特にニーグリップしたくなるような体を車体に固定したい状態はありませんでした.
関係がありそうな一本橋も,ATの場合はビッグスクーターのため,低重心で安定しているので,ニーグリップしたいと思わなかったです.

車の教習と違って驚いたのが,教官は9割方見ているだけです.
もちろんサボっているわけではなくて,二輪の場合は同乗できないので,まわりから観察していて,何か問題があったら都度説明してくれるという形式です.
説明しても良く分からないばあいは,教官のバイクの後ろに乗せてもらって実演してもらえましたが,基本は1人でひたすら練習です.
そのため,操作を失敗しても誰も助けてくれません.
車の教習では助手席の教官がブレーキや周りの安全確認もやってくれているので接触すら有りませんが,二輪の場合は転倒は普通にしますし,追突(教習中はだれもやりませんでしたが)の可能性もあります.

感想はこんな感じです.
車と違って二輪の場合はATは別の乗り物だと思った方が良さそうです.
コツさえつかめばMTよりも操作が少ないので簡単だと思いますが,最初は意外と難しいです.
一応,検定は1回で合格できましたが,直前の教習でもクランクとスラロームは絶対パイロンに触れずに通過できると思えるほど自信はなかったので,1回での合格はたまたまの可能性があります.
検定で緊張しなかったのも良かったポイントです.
これは検定の順番が直前に何故か繰り上がって最初になってしまい,緊張する間もなく終われたからです.
順番が最後の方だと,失敗して途中で検定中止になってしまった人を見てしまうことになっていたので,おそらくガチガチに緊張したと思います.
実は車の時も自分の前の順番の人がS字で脱輪して検定中止になった直後だったので,緊張してサイドブレーキをかけたまま発進するというミスをしたことがあるのです(その減点だけで検定は1回で合格はしています).

2016年7月31日日曜日

SHOEI Z-7のレビュー(購入直後)

ヘルメットをモーターヘッドのSTEALTHから買い換えたので,購入直後のレビューをします.

Z-7の良かった点
  • 静か
  • 軽い
  • ベンチレーションが良く効く
  • pinlockシートが付属
  • あごひもがDリング
  • パーソナルフィッティングでピッタリ 
  • シールドの着脱が簡単
Z-7の良くなかった点
  • クリアシールドは眩しい
  • サイズは思ったほど小さくなかった
  • ベンチレーションをフルオープンにすると五月蠅い
  • シールドをちょっとだけ開けられない

まず,良かった点から

・静か
ベンチレーションを全て閉じた状態では,まあまあ静かです.
もちろん周りの音はある程度聞こえないと困るので,完全に静粛というわけではなく,耳障りな高音の風切り音などが低減されて低音寄りになるので不快に感じなくなりました.
インカムでのナビ音声が高速道路の走行中でも聞き取りやすくなりました.

一度だけ半ヘル で乗ったときに,マフラーが壊れたのかと思うほど音がうるさく感じたので,Z-7はかなり遮音されていることが判明しました.
スクーターでの直立姿勢だと,空気の整流がいまいちで風切り音が聞こえやすいですが,少し前傾になると綺麗に整流されて風切り音が低減されます.

・軽い
Mサイズで1360gとフルフェイスとしては,かなり軽い部類です.
長時間走行していないですが,肩や首は凝りにくいように感じます.

・ベンチレーションが良く効く
モーターヘッドのSTEALTHは高速で頭を下に向けないとベンチレーションが機能しませんでしたが,Z-7は一般道でも十分に機能します.
特に口元のデフロスターは良く効くので,pinlock無しでもシールドが曇りにくいです.

・pinlockシートが付属
シールドの曇り止めにpinlockシートが標準で付属しているので,追加で購入する必要もなくて良いです.
曇り止めの効果はWINSのFOGWINと変わらないように感じます.
FOGWINGが汎用でどのようなシールドにも取り付けられるのに対して,pinlockシートはSHOEIのシールドにしか取り付けられませんが,取り付け位置の調整をしなくて良いので楽です.
FOGWINはどこにでも貼り付けられるので,位置決めを自分でしないといけないので少し面倒でした.

・あごひもがDリング
購入前は,Dリングの方が マイクロラチェットよりも面倒なのではないかと危惧していたのですが,杞憂でした.
マイクロラチェットと比べてDリングでも着脱は簡単でした.
特にDリングで良かったのが装着感です.
マイクロラチェットのようにプラスチック部分が首に当たって気になるといったことが一切無く,しっかりあごひもを締め付けられるのでとても良いです.

・パーソナルフィッティングでピッタリ
Z-7が良いというよりはパーソナルフィッティングシステムが良いのですが,変な締め付けや緩みが無く,本当にピッタリフィットしています.
もう少し長期間使って内装がへたってくると感想が変わってくるかもしれませんが,現時点ではとても良いです.

・ シールドの着脱が簡単
pinlockシートを取り付けるためにシールドを着脱しましたが,道具が不要で数秒で出来ました.
スモークシールドを買って,昼間はスモーク,夜はクリアという使い方が出来そうなくらい簡単に着脱できます.

ここからは,良くなかった点です.

・クリアシールドは眩しい
当たり前ですが,クリアシールドだと早朝や夕方の太陽が眩しいです.
これまでは,インナーシールド付きのヘルメットだったので眩しい時でも気にならなかったのですが,クリアシールドだけだと厳しいです.
それならGT-airを買った方が良かったのではと思われるかもしれませんが, 軽くて小さいフルフェイスが欲しかったので,Z-7を選んでいます.
これについては,スモークシールドかフォトクロミックシールドのどちらかを買って対処しようと考えています.

・サイズは思ったほど小さくなかった
Z-7はサイズの小ささが売りでしたが,思ったほどは小さくありませんでした.
もちろんGT-airやX-Fourteen等と横に並べて比べると小さいのですが,明らかに小さいとまでは感じませんでした.
パーソナルフィッティングシステムではお勧めがMサイズで,調整無しのSサイズがピッタリと出ていたので,被りにくさを我慢してSサイズにしておいても良かったかもしれません.

・ベンチレーションをフルオープンにすると五月蠅い
当たり前ですが,ベンチレーションをフルオープンにすると結構五月蠅いです.
特にデフロスターが五月蠅いです.

・ シールドをちょっとだけ開けられない
シールドを1段階だけ開けると1~2cm位開くのですが,数mmだけ開けて少しだけ風を通せるほうが良さそうに感じました.
1~2cmも開いてしまうと結構強い風が入ってくるので,目が乾きやすいです.

まとめ
小さくて軽くて静かなフルフェイスヘルメットが欲しくてZ-7を購入しました.
購入直後の段階では満足度としては100点満点の80点といったところです.
全体的に結構良かったですが,気になる所も少しありました.
とりあえず,クリアシールドの代わりとして,スモークシールドかフォトクロミックシールドを購入する予定です.

2016年6月1日水曜日

SHOEI Z-7に買い換え.パーソナルフィッティングの感想

モーターヘッドのSTEALTHというフルフェイスもどきのジェットヘルメットを使っていたのですが,購入から半年使用してみて高速を使った長時間の走行には厳しいという結論になったので(レビュー),ヘルメットを買い換えることにしました.

STEALTHの問題点は
  • 五月蠅い
  • 重い
  • 大きい
  • ベンチレーションが効かない
  • シールドが曇りやすい
  • ジェットなので安全性が心配
ということだったので,それらを解決しているフルフェイスを探してみました.

探す上で一点悩んだのが,インナーバイザーはあった方が良かったのですが,そうすると小さいヘルメットではなくなるので,どちらを優先させるかという点です.
高速を使って出かけるのは2ヶ月に一度程度なので,その時だけスモークシールドにするかサングラスをすることで対応すれば良いだろうということで,インナーバイザーは諦めることにしました.

STEALTHの安かろう悪かろうを反省して,OGK,SHOEI,ARAIの中位~上位の物に絞って選ぶことにしました.

まず,外れたのがARAIで,理由はデザインが好みではなかっただけです.
安全性やコンパクトさは魅力的だったのですが,どの製品も丸い感じなのがイマイチに感じました.
また,スネル規格を通すために若干重めというのもマイナスポイントでした.
私の場合は,基本安全運転で無茶苦茶飛ばしたりはしないので,安全性はそこまで高くなくても良いかなという判断です.

OGKとSHOEIで悩みましたが,SHOEIの方が静音という点をアピールしていたので,SHOEIから選択する事にしました.

フルフェイスの選択肢としては三種類あり,どのモデルも私の購入条件をだいたい満たしていて,それぞれの違いは
  • QWEST: 一番安い.大きさは普通.重さ1425g(M)
  • Z-7: QWESTより1万円くらい高い.条件は全て満たしている.重さ1358g(M)
  • GT-Air: 一番高い.インナーバイザーが付いているが大きく重い.重さ1505g(M)
 というわけで大きく重いGT-Airは外して,小ささは諦めて安いQWESTにするか,一万円プラスして全条件を満たしているZ-7にするかに絞り込みました.

後は実店舗で製品を直接見て決めることにしました.
もちろんネットで買う方が安いので,実店舗で試着してサイズを確認してネットで買う事も考えたのですが,せっかくなのでフィッティングサービスを実店舗で受けることにしました.
実店舗でフィッティングサービスを受ける上で,無料フィッティングに対応している店舗は結構見かけていたので,どこも一緒なのかと思っていたのですがSHOEI公認+専門のサービスを提供している店舗は限られているという事が今回調べてみて分かりました.
SHOEIの場合は,アドバイザリースタッフがいる”テクニカルショップ””Personal Fitting System”を提供している店舗があり,せっかくなので両方に対応している店舗に行くことにしました.
普段は近所の店に行っていたのですが,両方に対応している店舗が近くになかったので片道1時間ほどかけて出かけてきました.

普段いっている店と違って,テクニカルショップ+Personal fitting system提供の店というだけあって,ヘルメットが単に棚に並べられているだけでなく,担当の店員が1人常駐していて,フィッティングサービス用に広めのスペースが取られていました.

QWESTとZ-7を比べてみたのですが,Z-7の方が小さくて,エアロ形状も気に入ったのでZ-7にすることにしました.
Z-7の場合はフォトクロミックシールドという太陽光によって自動調光してくれるというシールドに対応している事がわかったので,インナーバイザーがないという欠点にも対応出来ることがわかりました.
残念ながら在庫切れであったことと,価格が1万5千円する上に2年ほどで効果が切れて単なるクリアシールドになってしまうということなので,購入は保留することにしました.

Z-7を購入することに決めたので,Personal fitting systemで調整してもらうことにしました.
SHOEIのHPでは新規ヘルメット購入者が対象となっていましたが,買ってから調整してもらうわけではなくて,Personal fitting systemで調整を試した後に購入するかどうかを決めることが出来るようです.

測定内容は,頭の周長,前後長,左右長,頭頂部の高さの4種類です.
4種類ですが,前後長と左右長をはかる時に一緒に測定されているので,測定自体は3回で終わります.
測定後にシステムに測定値を入力して数分後に結果が分かりました.

頭はデカい方なのかと思っていたのですが,ジャストサイズはSサイズで,その場合は調整不要で,推奨サイズはMサイズで,その場合はスポンジでの調整が入るということでした.

Sサイズは入るわけがないだろうと思ったのですが,被ってみたところ,入り口付近は結構きつかったのですが,被ってしまえばピッタリでした.
店員さんもSサイズが入ったのには少しびっくりしていたので,面長で顔自体は大きいけれど細いのでヘルメットのサイズは実は小さいという事みたいです.

推奨のMサイズ+スポンジで調整を被ってみたところ,Sサイズと違って被りづらいということもなく,頭にピッタリフィットもしているので,こちらで購入することにしました.
調整は,前後と頭頂部は厚めのスポンジで,左右は薄めのスポンジということで,左右は張っているけれど前後は細いという結果に合わせた物でした.
確かに今被っているヘルメットは目の位置がシールド上端付近に来ているのが気になって居たので,それは頭頂部が低いせいだということが分かりました.
また,今のヘルメットでは,まれにおでこが痛くなることがあり,これはおでこがデカいせいだと思っていたのですが,実は逆で,頭の前後長が短いせいでヘルメット加重の前後バランスが悪く,前側だけに偏っていることから来る痛みだということが分かりました.

Personal fitting systemでの調整が終わり,このタイミングで購入するかどうかを確認されました.
Sサイズであればジャストサイズで調整不要なのでネット購入でも良かったのですが,Mサイズ+調製だったので,その場で購入することにしました.
カラー選択は,珍しい色の方が面白いかなということでブリリアントイエローにしました.
ところが,ブリリアントイエローのMサイズは在庫切れとのことでした.
他の色にすることも考えたのですが,グラフィックモデルはプラス7~8千円と高いので却下になり, 他のソリッドカラーは普通の白,黒,灰色なので,後で後悔するのも嫌なので取り寄せてもらうことにしました.
本当は帰りに試してみたいと思っていたので,残念でした.

・まとめ
まだ被って走行した訳ではないので, 実際の効果は分かりませんが,Personal fitting systemは,かなり良いと感じたサービスでした.
Z-7の場合はネットでの価格と実店舗での価格が4~5千円くらいは違うので,Personal fitting systemがそれくらいの値段だと考えることになりますが,私の場合は,十分にその価値があると思いました.
ヘルメットのサイズ目安は頭の周囲長しか載っていないことが大半なので,頭の形によっては周囲長以外の部分が合わないということが発生してしまいますし,フィットしていると思っていても私のように実はフィットしていなかったということもあります.
そういった問題が起きなくて,自分にピッタリフィットするヘルメットになるというのは素晴らしいです.
ネットのレビューでも,高額なヘルメットなのに被っていて頭が痛くなったというようなものを良く見かけるので,5千円けちって博打を打つよりも,5千円払って自分にピッタリの物を買う方が良いですね.

追記
実店舗での購入直後にamazonでの価格がMサイズのイエローだけ2万7千円に値下がりしたので複雑な心境です. 
他の色やサイズは3万3千~4千円のままなので,ピンポイントに私が買ったサイズ・色だけ安くなりました.

Personal fitting systemに1万円位払ったと考えると結構高いですが,自分専用のヘルメットになったということで納得することにします.

Z-7のレビューとPersonal fitting systemの効果については,取り寄せられてから書くことにします.








2016年5月31日火曜日

モーターヘッドSTEALTHを半年使った感想

モーターヘッドのSTEALTHを半年ほど使ったので感想を書きます.購入時のレビューはこちら

良かったところ
  • インナーバイザーは便利
  • チンガードはフィット感に効く
  • インカムスピーカー用の穴がある

悪かったところ
  • インナーバイザーの操作性が悪い 
  • 五月蠅い
  • 重い
  • 大きい
  • ベンチレーションが効かない
  • シールドが曇りやすい
  • チンガードの安全面での効果が薄そう
  • コストパフォーマンスは良くはない

まずは良かった所から.
インナーバイザーは便利で期待通りの働きをしてくれました.
明け方と夕方の太陽の眩しさから解放してくれます.
インナーバイザーはダークスモークといった感じの色ですが,遮光性はそれほど高くなく,都市部であれば夜間でも出したまま走行出来る程度の遮光性です.
そのため,太陽の眩しさも完全にカットしれくれる訳ではなくて,少しまぶしいけれど気にならない程度まで低減してくれます.

チンガードは顎に対する防御能力を期待していたのですが,フィット感の方で効果がありました.
チンガード無しのジェット形態の場合は,頬部分のフィット感はあまりないのですが,チンガード装着時のフルフェイス形態では,頬部分がチンガードによって固定されるためフィットするようになります.
事故時に顎を防御するというよりは, ヘルメット自体が脱げにくくなるという方向で機能しそうです.
しばらくチンガード有りの状態で使った後に,チンガードを外すとスカスカしているような気になるため,最近は常にフルフェイス形態で使っています.

インカムのスピーカー用の凹みが耳の辺りにあるため,インカムの装着に困りませんでした(レビュー

ここからは悪かった所になります.
インナーバイザーは効果的でしたが,インナーバイザーの操作性はイマイチです.
SHOEIやOGKのインナーバイザーはスライドスイッチになっていて滑らかに出し入れ出来るのですが,STEALTHはバネを使ったスイッチ式になっていてバイザーをONにする場合は力がいります.また,スイッチ自体を触る頻度が低いため,使う時に結構手探りで探す必要があります.
この点に関しては,もう少しお金を出してWINSのFF-comfort等にしておいたら良かったと感じています.

フルフェイスもどきというだけでジェットヘルメットなので,走行中は風切り音が結構五月蠅いです.
とくに高速走行中が厳しくて,インカムの音量を最大にしてナビの音声がギリギリ聞き取れるようになるくらいには静粛性が低いです.
一般道の60km/h位でも,そこそこ風切り音が発生します.
高音の風切り音が特に気になるので,音量は同じでも低音因りの騒音だけならマシになるように思います.

最近の軽いヘルメットに比べるとジェットヘルメットのくせに結構重いので,長時間の運転の後は首と肩が凝ります.
普段使いで短時間の使用では特に気にならなかったので,ツーリング等に使わなければ問題ないです.

ヘルメット自体が大きいです.これは,インナーバイザー付きのヘルメット全般の問題ですが,バーグマン200のメットインだと,たまに閉める時に押し込む必要があるので,もう少しだけでも小さい方が良かったです.

ベンチレーションは全然効きません.
頭頂部のインテークが後ろよりに設置されているため,前傾姿勢にならないと機能しません.
その前傾姿勢で効いたというのも高速での走行中だけなので,夏場は厳しいと思います.
口元のインテークは,機能していると感じたことがありませんが,これは私が乗っているバーグマン200がロングスクリーンになっていて,そもそも口元には風が当たらないせいだと思います.

ベンチレーションが全然効かない事とも関係していると思いますが,シールドが曇りやすいです.
ヘルメット内の空気の流れがないので,冬場は信号待ちの度にシールドの上げ下げが必要です.
ピンロックシステムにも対応していないので,WINSのFOGWINという汎用の曇り止めシートを貼り付けています.
このシート自体が2~3千円くらいはするので,最初からピンロックシステムに対応しているヘルメットを買った方が良かったです.
また,春~初夏の気温でもFOGWINを貼っている周辺は曇っていることが良くあるので,冬に限った問題でもないようです.
またシールドだけでなく,インナーバイザーも曇る事があるのですが,その場合はFOGWINも効かないため厄介です.

チンガードは顎の防御になると期待して買ったのですが,細いプラスチックのレールで装着するだけなので,フィット感の向上には寄与していますが,事故時には折れて飛んでいきそうです.
シューベルトのJ1のような金属製のチンガードとは似ても似つかない物でした.
チンガードは,ただのプラスチックでチンカーテンが取り付けられるわけでもないので,風の巻き込みに対しての効果もそれほどありません.
フルフェイスとジェットの良いところ取りにはなっておらず,中途半端な状態になっています.
どちらかに絞って買った方が良かったです.

価格は1万8千円と安いのですが,イマイチな所が結構あるので,STEALTHを買うのであれば,機能や性能を優先してWINSのFF-COMFORTやもう少し出してOGKのKAMUIやASAGIを買った方が幸せになれそうです.
コストを優先するのであれば,OEM元のMHRであればアウトレットでLS2 ESPRITやFREEWAYが1万円弱で買えるので,そちらが良さそうです.

・まとめ
安いヘルメットですが,半年使って見てコストパフォーマンスは良くはなかったです.
一般道のみの普段使いであれば十分つかえますが,高速を使った長時間の走行になると,五月蠅い,重い,ベンチレーションが効かない,安全面も不安と駄目な点が結構出てきます.
普段使いのみであれば,早朝や夕方は乗らずインナーバイザーはそれほど重要ではなくなるため,もう少し機能を絞った安いジェットにすれば良かったです.
高速を使う場合では,OGK,SHOEI,ARAIの中位~上位のフルフェイスにすれば良かったです.






夏用ジャケットを買った.ラフメッシュパーカーRR7322

最近,半袖を着ることも増えてきて冬用ジャケットDM-1Xでは暑すぎるので,夏用のメッシュジャケットを探していました.
DM-1XはワークマンのイージスとOEM元が同じ商品らしく,胸,肩,肘のプロテクター付きで上下で一万円という格安商品でしたが,夏用のメッシュジャケットは安い商品が意外と見つかりませんでした.
冬用のジャケットはバイク以外の需要も大量にあるので,そういった物を流用してプロテクター用のポケットだけ付ければバイク用格安ジャケットに早変わりということが出来ているのかもしれませんが,夏用のメッシュジャケットはバイク専用以外での需要がなさそうなので高くなってしまっているということなのでしょうかね.

そういうわけで,プロテクター付きのメッシュジャケットを探していたところ,7千円くらいでラフアンドロードのラフメッシュパーカーRR7322を見つけたので購入しました.
購入した物は型落ち品なので安くなっていて,最新型はRR7314になります.
最新型との違いは,カラーラインナップ,背中のロゴが縦書きから横書き,胸部プロテクターポケットの有無になっています.

プロテクターはオプション装備になっていて,ポケットがあるだけでプロテクターは付属していないので,装着したい場合は別途購入が必要です.
私は,DM-1Xに使っていたプロテクターを流用しました.
胸部プロテクタ用のポケットは無いので, DM-1Xの時と同じくマジックテープを縫い付けて装着出来るようにしました.

試着せずに買って少し失敗したと思ったのが,このジャケットは結構タイトフィットな作りになっていることです.
普通の服の感覚で着たい場合はワンサイズ上を買う方が良さそうです.

着用して走ってみたところ,メッシュ素材だけあって走行中は十分涼しいです.
夜間で15度くらいであれば,逆に肌寒く感じるほどでした.
ただし,袖と裾の部分は,リブニットになっていて固定性を重視しているようなので涼しくありません.
また,当たり前のことですが,停車時は暑いです.
真夏の暑さに耐えられる作りかどうかは分からないので,また真夏になったら追加のレビューをする予定です.


2016年5月4日水曜日

バーグマン200がマイナーチェンジ L6?

2016年4月27日発売で,バーグマン200がマイナーチェンジしたようです.

変更点は,
  • フロントスクリーン下のフロントカバーが黒色から車体と同色に変更
  • ホイール色が シルバーからブラックに変更
  • インナーカバー色が黒に変更
  • 車体色がホワイト,マットグレー,マットブラックの3色に減少.前はシルバーとマットムーンシルバーを加えた5色
 基本的には色の変更だけで性能や機能の変更は無いようです.
 全体的にスッキリした印象に変わっています.
どちらが好きかは好みによりますが,私個人としては新型の方が好きですね.
特にホイールがブラックなのが良いです.

機能としては,ABS版がラインナップに増えたりしないのかなとは思っていたのですが,ABSを付けると値段がビッグスクーターと競合してしまうゾーンに突入してしまうので,日本では導入しない方針なのでしょうかね.

バーグマン200の最高速度・回転数

バーグマンはスクーターの割には高回転型になっていて,普段から6千から7千回転くらいは回しています.
たまたま限界速度を試せる機会があったので,そのときの回転数と乗り心地をレビューしてみます.

レビュー中の速度や回転数はアナログメーターの目視確認なので,おおよその値です.

まず,最高速度ですが140km/hまではでました.
120km/h位までは気持ちよく加速しますが,そこからは伸び悩みます.
140km/hは若干下りになっている所で,平地だと130km/h位が 限界でした.
興味深かったのは,120km/hで8千回転位でもエコランプが点灯したことです.

次に回転数ですが,レッドゾーンの1万回転までは回りました.
ただし,1万回転まで回すと結構振動が発生してくる上に,燃費計の数値が結構なスピードで低下しました.

最後に乗り心地についてです.
私が気持ちよく乗れたのは110km/h位までで,それを超えてくると結構疲れてきます.
アクセル全開状態になるので握力的にきついのと,風防があるとはいえ風がきついです.
車体が軽く側面の面積が広いので, 特に110km/hを超えて走行中に横風を受けたりすると,ハンドルは取られる程ではないものの,かなり体力を消耗します.
130km/h以上になると,上にも書いたようにエンジンの振動が相当でます.
ハンドルを強く握らないといけないくらいには,ハンドルが振動しだします.
感覚的には停車時にブレーキを握っていない時に発生する振動の10倍位は振動しているように感じました.
そもそも公道では速度違反になるのでやらないですが,他車がいたり道路の整備状態も分からない公道で長時間安全に運転することは難しそうです.

まとめ
最高速度は140km/m (10000rpm)まででます.
ただし,120km/hを超えるとエンジンが無理をしている感じになります.
乗り心地も快適に乗れるのは110km/h位までで,それを超えると疲れます.

バーグマン200は海外向けの逆輸入的な車体ですが,丁度日本の高速に合った性能になっているようです.
法定速度の100km/hまでなら,無理をしないで快適に乗れて,エコランプが点くくらいには低燃費で走れます.

2016年2月21日日曜日

バーグマン200のメットイン収納力

バーグマンを選択した理由の一つが,41Lというメットイン容量でした.
実際に使って見ると想像していた以上に収納できるので驚きました.

たとえば,
  • スーパーの買い物では,大きめのスーパー袋と12ロールのトイレットペーパーがそのまま入ります.
  • スーパーの袋は大2袋なら入ります.
  • 1.5Lや2Lのペットボトルも,容量的に当たり前ですが10本くらいは特に工夫することなく入ります.人間側の持ち運び限界の問題で,何本まで載るのかにはトライしていません.
  • 4~5日の出張では,45✕32✕19cmのビジネスバッグがそのまま入るので,駅までバーグマンで移動して駐輪場に泊めて,電車で移動というのが便利です.
  • ちょっとした旅行では,30リットルくらいのバックパック(49✕33✕18cm)が背負わなくてもメットインに入ってしまうので,肩が凝ったりしないので楽です.
  • 普段使いでは,ヘルメットプロテクター(胸,脊椎,肩,肘,膝)付き防寒防水ジャケットグローブ,チェーンロック,車載工具,寝癖直しスプレーが全て入ります(※ただしギリギリ).プロテクター付きのジャケットとパンツがメットインに放り込めるということで,バーグマンに乗るときだけ着て,出先では脱いでしまえます.ビジネス用途でもカジュアル用途でも,普段の服を着て移動でき,服装を気にしなくて良いというのは便利です.
今の所,荷物が入りきらなくて困ったことはないので,1人で使う用途では十分なメットイン収納力があります.
しかも,メットイン加えてフロントボックスもあるので,そちらに雨具やヘルメットロック等の小物とETC車載器を乗せています.

自分で運ぶ可能性があって車載出来なさそうな物は,海外旅行用のスーツケースくらいのものでしょうか.


2016年2月9日火曜日

バーグマン200にETCを装着

バーグマン200を購入した段階で,せっかく中型なのだから高速は使わないと勿体ないなということで,ETCを付けることは決めていました.

ただし,最初から付けていると,慣らし運転中でも高速に乗りたくなってしまう恐れがあったので,1000km走って初回点検するまでは放置していました.

そして初回点検が終わった段階で,早速取り付けました.
二輪用ETCは,種類も少なくセットアップ店で買うしか術がないので(何かあると面倒なので軽自動車の物を転用ということは考えていません),特に悩みようがありませんでした.
自宅から一番近くて即日取り付け可能な店が2りんかんだったので,早速いってきました.

二輪用のメーカーは2社しかなく,ミツバと日本無線だけだったのですが,2りんかんではミツバは10%オフということで,ミツバに絞られました.
分離型と一体型がありますが,一体型は野ざらし状態でのカードの抜き忘れが怖いのと,ハンドル回りに大きい物が増えすぎるのも嫌だったので分離型を選択しました.
分離型は3種類あって,アンテナとインジケーターが一体のものと分離しているものに加えて最上位機種のインジケーターが高機能な物がありましたが,高速の使用頻度は低そうなので一番安いアンテナとインジケータが一体のMSC-BE51に決めました.

店員に取り付けについて確認すると,本体はフロントボックス左側の上面にマジックテープで,アンテナはミラークランプで取り付ける方向で決まりました.
他のブログでは,カウル内に埋め込んでおしゃれな感じにしている方もいましたが,そこまで見た目は重視していなくて時間もかかりそうなのでオーソドックスな取り付けをお願いしました.

ETCのセットアップの書類を書いたら,直ぐにオンラインでセットアップしてくれるとのことで,特に面倒な事はありませんでした.
金額は,バーグマンはスクーターのためカウルを外すのが面倒なようで取り付け費用はネイキッドなどより高くて,合計で3万円ほどかかりました.

だいたい取り付けには2時間くらいかかるそうで,2時間後に店内に放送しますといわれましたが,2時間もバイク用品を眺めているのは辛いので,適当に外で時間をつぶすので終わったら電話をしてもらうことにしました.
最初から店内で待つこと前提で話を進められたので,バイク好きの人は結構店内で楽しむ人が多いのでしょうかね.

丁度2時間ほどで連絡があったので受け取りに行きました.
 最初に説明された通りに取り付けられていて,特に問題はありませんでした.

早速,帰りに遠回りして高速に乗ってみました.
当たり前ですが,あっさりゲートバーが開いて普通に通行できました.
二輪の場合は,車の比にならないレベルでお金を手渡しするのが大変そうだったので,何もしなくても料金所を通過できるというのは素晴らしいですね.

私が高速に乗る頻度では,ETC割引で金銭的な元を取ることは出来ませんが,高速にストレス無く乗れるので,そういった意味では十分元は取れそうです.
ETCカードの取り忘れについても,バーグマン200はフロントボックスに鍵がかけられるので挿したままで問題ないところも良いです.

バーグマン200のリアキャリアを比較検討



バーグマン200は41Lというミドルスクーター最大の積載量を持ったメットインがありますが,プロテクターをフルに付けたジャケットとパンツ(モーターヘッドDM-1X:レビュー)とヘルメットを一緒に収納すると流石にギリギリです.

もっと収納を増やしたい欲望が出てきて,それならリアにトップケースを付けてしまおうかなと考え始めています.

トップケースを付けるためには,まずはリアキャリアなのですが,バーグマン200は不人気車?のためか選択肢は殆どありません.
  • キジマ リアキャリア 耐荷重3kg \8,640
  • デイトナ マルチウイングキャリア 耐荷重4kg \17,500
  • プロト オリジナルキャリア 耐荷重10kg \21,060
  • GIVI SR3106 耐荷重6kg? \10,800
基本的には上の三つが対象になります.
耐荷重が上がると値段が上がるという関係ですが,キジマだけかなり安いです.
重さ以外の特徴としては,
  • キジマはトッププレートが無く,フレームのみ
  • デイトナは純正のタンデムグリップを取り外さないといけない
  • キジマはタンデムグリップの内側から,プロトはタンデムグリップの外側から取り付け
  • リアカウルへの穴開けは,どれも必要
という感じで三者三様になっています.

そして,最後のあるGIVI SR3106なのですが,これについては情報が殆どありません.
他の方のページでも誰も触れていないです.
これを見つけたのは,GIVIのモノロックケースの車種別対応表を確認していたときです.
日本のGIVIで完全に適合を確認はしていないようで,グレー的な扱いで(実際グレー色表示),海外からの取り寄せ表記になっています.

日本のGIVIには情報が無かったので,本家イタリアはイタリア語が分からないので諦めてイギリスのサイトで確認してみました(追記:イタリアのサイトも英語表記で普通に読めました).
バーグマン150と200のページまで 移動したところ該当のリアキャリアが見事見つかりました.
ページの説明をそのまま引用すると,
Specific rear rack for MONOLOCK top case to be combined with the plate already included in the MONOLOCK top case
ということで,モノロックケース付属の汎用ベース専用のリアキャリアということでした.

さらに,このページを見て良かった事は,取り付け説明書のPDFが公開されていたことです.
どの種類のリアキャリアを付けるとしても,リアカウルに穴開けの必要があるのですが,その穴開け位置を決めるのが少し面倒そうという印象でした.
ところが,この取説には実寸代の穴開け位置図面が含まれていて,実寸代で印刷したあとに切り取ってテープでリアカウルに貼り付ければ,穴の位置を完璧に出せるという優れものです.
これなら素人でも何とかなりそうです.

実際はA4サイズ
 ただ残念なことは,日本では在庫している業者が見つからず,海外からの取り寄せになってしまうことです.
そのため,海外のサイトでは40ユーロ程度で売っている物が1万円くらいになっています.
 また,耐荷重も不明です.海外のサイトで6kgと書いているところがあったが,3kgと書いているところもあり良く分かりません.3kgというのはgiviのケースを付ける前提でボックス3kg+荷物3kgという事かもしれないですが,はっきりしないです.
ぱっと見た感じは,それほどしっかりしていないので3~4kg位ではないかと予想しますが,どうなんでしょうね.
とは言え,GIVI純正なので,実は他より安心感は高いのかもしれません.

・まとめ
主にGIVIのリアキャリアの確認になってしまいましたが,それぞれに個性があるので,目的によって選べそうです.
  • とにかく安くすませたければキジマ
  • とにかくたくさん積みたければプロト
  • GIVIの日本での代理店?による安心感が欲しければデイトナ
  • GIVIのモノロック専用のGIVI純正
 自分でどれが欲しいかとなってくると,予算の関係でキジマかGIVIに絞られて,トップケースはGIVIにするつもりなので,そうなってくるとGIVI純正にチャレンジすることになるのでしょうか.
どちらにせよ,購入して取り付けたら,またレビューします.