2016年11月26日土曜日

バーグマン200 購入1年のレビュー(5000km)

バーグマン200を購入してから1年,距離にして5000km程走行しました.

乗り始めのレビューは購入した嬉しさから甘めだったので,1年乗り続けて出てきた不満を含めた正直な感想をまとめてみます.
ちなみに一言でまとめると,自分に取ってはベストの一台だったが,少し不満はある.

購入時からの装備の変更点
  • ETC
  • ナックルバイザー
  • サイドバイザー
  • パーキングブレーキ(レビュー参照

良かった点,微妙な点,悪かった点をまとめると,こんな感じになります.

良かった点
  • 足つきの良さ
  • 大きいメットイン
  • 平地走行時の静かさ 
  • 良く効くブレーキ
  • 十分に使えるエンジンブレーキ
  • 便利なフロント右ボックス
  • 高速でも十分使える
微妙な点
  • 大きすぎず,小さすぎないサイズ
  • 重くはないが,軽くもない重量
  • まあまあ良い燃費
  • パーキングブレーキがないが対策は可能
  • 良く効くが完璧ではない風防
  • トレードオフがあるナックルバイザー 
  • 便利だが微妙な使い勝手のフロントボックス
  • 無いよりマシな程度のメットイン内ライト
悪かった点
  • 発進時,登坂時に五月蠅い
  • シートのフィット感の低さ
  • 雨で滑りやすいタイヤ
  • 閉めにくい燃料キャップ
  • 使いにくいシガーソケット
  • バーハンドルではない
  • 停車時に足に当たるサイドスタンド
まずは,良かった点の詳細です.
・足つきの良さ
足下付近のフロアボードがカットされているので,足つきが良いです.
身長170cm位であれば両足をべったり付けられます.
停車時に楽ですし,低速時の転倒の恐れもありませんので,キャンプ場のような多少凸凹したところでも安心して侵入できます.

・大きいメットイン
バーグマンを購入した大きな理由の一つが,41Lというミドルスクーターでは最大の積載量です.
普段のスーパーでの買い物には十分な広さで,出張時に使う泊まり用のビジネスバッグでも入ってしまいます.
Amazonのコンビニ受け取りでも,よほど大きい段ボールで届かない限りメットインに段ボールごと放り込めることを最近発見したので,コンビニ受け取りを良く使うようになりました.

・平地走行時の静かさ
平地走行時で5000~6000回転,速度で50~60キロの時にはとても静かです.
スクーターは趣味ではなく実用として使っているので,できる限り静かであって欲しいので,走行時に静かなところは,とても良いです.

・良く効くブレーキ
比較対象が原付なので当たり前ですが,ブレーキの利きはとても良いです.
そもそも無茶なスピードを出したりしていないので問題になりようがないですが,しっかり止まれてロックさせてしまうといったことは一年間で一度もありませんでした.

・十分に使えるエンジンブレーキ
ATのスクーターですが,十分にエンジンブレーキが使えます.
特に山の下りでは効果的で,緩い下りであればハンドブレーキを使わないで下れます.
ATの場合は,ハンドブレーキだけしか使えないので,長い下りでのブレーキの熱だれが心配だったのですが,バーグマンに関しては杞憂でした.
最初の頃は,むしろ効き過ぎて,停車時に予想よりも手前で減速しすぎて,再度アクセルを回して止まる位置を調整しないといけないぐらいでした.
さすがに今は1年乗って慣れたので,エンジンブレーキの利きを考えて,上手く減速できるようになっています.
一つ注意していることは,エンジンブレーキだけでの減速は後続車には伝わらないので,後に車がいる場合は,最初にランプが付く程度にブレーキを握ってからエンジンブレーキで減速するようにしています.

・便利なフロント右ボックス
購入直後は,フロント右ボックスは小さすぎて使い物にならないと思っていました.
実際,プロテクター付きのグローブや500mlのペットボトルは入りません.
1年乗ってみると,バイクでも駐車券がいるところがあるので,そういったときにグローブを装着したままで駐車券をしまえるので便利だと気がつきました.

・高速でも十分使える
加速性能,最高速度は高速道路で使うのには十分な性能です.
ロングスクリーンも付いているので,風での疲労が少ないです.
100km/hを超えると加速が鈍るので,追い越し車線を飛ばす人には向かないですが,普通に走行車線を走るのには十分です.


つぎに,微妙な点の詳細です.
・大きすぎず,小さすぎないサイズ
購入直後は,教習で乗っていたシルバーウイング400というビッグスクーターに比べると小さいので喜んでいたのですが,やはり原付や他のPCXやマジェスティSといったミドルスクーターと比べると大きいです.
田舎に住んでいるので,スーパー等の駐輪場のスペースに余裕があるため大きくて困ることは少ないですが,都会だと微妙な大きさかもしれません.
取り回しは原付ほどは良くないので,駐輪場から出すときは複数回切り返しをしないといけない場合があり,普段使いに重きを置くのであれば,もう少し小さい車体の方が良かったです.
ただし,高速を使うことが時々あるので,その点では十分な大きさがあるので不安無く走行出来ます.
一応,自分の使い方としてはジャストサイズではあるのですが,完璧という訳ではありませんでした.

・重くはないが,軽くもない重量
購入直後は,教習で乗ったシルバーウイング400という200kgオーバーの車体との比較だったので,相当軽く感じていましたが,1年乗ってみると別に軽くはないという結論に至りました.
特に傾斜がある駐輪場でのバックは,それなりに力がいるので,もう少し軽い方が良いです.
キャンプ場での凸凹した所でのバックの時に,私の力ではギリギリだったことがあるので,重さとしては一応許容範囲内には収まっています.
これ以上重くなると誰かに助けてもらう場面に出くわすかもしれません.

・まあまあ良い燃費
実燃費でリッター30kmは出ているので,車に比べると十分良いです.
しかし,原付や同じミドルスクーターであるPCXのように40km以上は普段使いでは出ないので,特段燃費が良いという訳ではありません.
PCXと比べて良いところは高速に乗ったときにエンジンに余裕があるので燃費が大幅に向上する所です.
高速だとリッター40km前後くらいになるので,遠出するときにはありがたいです.

・パーキングブレーキがないが対策は可能
パーキングブレーキがないので,傾斜地での停車に不安がありますが, 後付けで付けられたので(レビュー参照),今の所困っていません.

・良く効くが完璧ではない風防
最初からロングスクリーンが付いているので,風防性能は高めです.
特に冬場は,風防の無い原付と比べると雲泥の差があります.
雨も小雨であれば,走行中は殆ど濡れずに走ることができます.
足回りもフロントステップに足を置いておけば,強い雨であっても殆ど濡れません.
最初の頃は,靴用の雨具を使っていましたが,最近は使わないようになりました.
ただし,完璧というわけではなく,初期状態だとハンドル回りの風防が無いので,冬用グローブをしていても長時間走行は厳しいです.

・トレードオフがあるナックルバイザー
ハンドル回りの風防を強化するためにナックルバイザーを装着しました(レビュー参照).
指先に対する寒さ軽減には効果がありましたが,代わりに膝周りへの風の流れができてしまいます.
指先と膝で,どちらが寒いのが嫌かというと指先なのでナックルバイザーは付けたままですが,何とかしたい項目です.
防寒のオーバーパンツを履けば良いのですが,履くのが面倒なので,スクーター用の膝掛けかIsottaのロングスクリーン(L4よりも前のモデル用なので装着出来るのかは分からない)を装着することを計画しています.

・便利だが微妙な使い勝手のフロントボックス
容量が6Lあるフロントボックスは便利ですが,上手く使い切れてはいません.
私の使い方としては,左側にETC(レビュー参照),右側に雨具を入れています.
鍵が付いているのでETCにカードを挿したままでも大丈夫なところは良いです.
ただし,鍵が付いていることのデメリットとしと開け閉めが面倒なのです.
車のトランクキーのようにエンジンキーを挿していれば,鍵が無くても開閉出来る仕組みが欲しいです.

・無いよりマシな程度のメットイン内ライト
メットイン内の後面にライトが付いていて横から照らしてくれるのですが,使い勝手はイマイチです.
荷物を色々積んでいるときに必要な物を取り出すのにライトを使いたいのですが,色々入っていると光が遮られてライト付近しか照らしてくれません.
ビッグスクーターではシート裏に付いていて上から照らしてくれる物が多いので,同じ構造にしてもらいたいです.
もちろんライトが役に立つときもあるので,無いよりはマシです.

最後に悪い点の詳細です.
・発進時,登坂時に五月蠅い
一番不満なことは,発進時と登坂時に相当五月蠅いことです.
トルクが必要となる場面では音が相当でかくなります.
今まで何度か前を走っている車が,こちらが煽っていると勘違いしているような挙動をされたことがあります.
蛇行していたり,車間距離を詰めていたりといったことはしておらず周りの車の流れに合わせて走っていただけなのですが,スピードを落として左側によったりされるという事がありました.
そういったときは一応抜かしますが,抜いたからといってスピードを上げるわけではないので,結局抜いた車は私の後を付いてくることになります.
もちろん,バイクに乗っている人でマナーが悪い人が多いことや,ビッグスクーターにはヤンキーが乗っていることが多いので警戒している人がいるのだと思いますが,こちらは普段使いのスクーターなので,なるべく無用の交通トラブルには巻き込まれたくありません.
登坂については,エンジンが200ccと非力なので仕方がないですが,発進時はなんとかしてほしいです.
マイナーチェンジ後のL5やL6では改善されているそうなので,気になる所です.

・低速で不安定
発進時のクラッチミート回転数が高いので,低速時の安定性が低いです.
最近スカイウェイブ650に乗る機会があったのですが,クラッチミート回転数が低いので,車重は300kg近くありますが,むしろ低速時はバーグマンより乗りやすかったです.
発進時の五月蠅さと相まって,渋滞でのノロノロ運転時には周りに気を遣います.
とはいえ,不安定であっても両足がべったり付けられるので,大きな問題ではありません.

・シートのフィット感の低さ
シートのバックレストが微妙な曲面なので,腰にフィットしません.
そのせいで,長距離を走るとお尻が結構痛くなるので,シートカバーやバックレストを付けることを検討しています.

・雨で滑りやすいタイヤ
初期装備のタイヤはウェット時のグリップが低めです.
白線でも滑ることがありますし,カーブ中のマンホールは必ず後輪が滑ります.
1年乗っていると雨の日の走り方を気をつけるようになったので, 大きな問題はないのですが,遠出したときの夜間に雨が降ったりすると,かなり怖いです.


・閉めにくい燃料キャップ
1年たっても,1発で燃料キャップを閉められないことが偶にあります.

・使いにくいシガーソケット
シガーソケットをスマホの充電等に使いたいのですが,フロントボックスの鍵を開けるのが面倒なので,全然使えていないです.
ETCを装着しているため鍵をかけないという選択肢を取れないため,持ち腐れ状態です.

・バーハンドルではない
ハンドルがバーハンドルではないので,スマホ等が取り付け難いです.
ミラーマウントもあるのですが,取り付けの度にミラーの調整が必要になるので面倒です.

・停車時に足に当たるサイドスタンド
足つきをよくするためにフロアボードがカットされていますが,丁度その部分にサイドスタンドがあるので,ふくらはぎに当たってしまい気になります.

(まとめ)
1年間のってみて,自分にとってはベストの選択だったと思っています.
普段の取り回しを優先して小型を選択したら,高速を使った遠出はできませんでしたし,遠出や積載能力を優先してビッグスクーターを選択したら,普段の取り回しにもっと苦労していたと思います.
よく200ccで中途半端とか言われてしまうバーグマンですが,普段使いから遠出までオールマイティに何でもこなせるジャストサイズだと思います.
もちろん器用貧乏な面も多々ありますが, 致命的に気になるのは発進,登坂時に五月蠅いことだけですね.
他の気になる点は,改善すると別の部分が悪くなってしまうか,価格が上がってしまうので,私としては妥協できる点ばかりです.
そういった意味では,丁度良い妥協点に上手く落とし込まれているスクーターということなんでしょうね.















2016年11月3日木曜日

バーグマン200でソロキャンプ@笠置キャンプ場

バーグマン200はメットインスペースが41Lあるので,ソロキャンプの道具は殆ど入ってしまうのではないか思ったので実際に試してみました.

メットインに入ったキャンプ用品の一覧はこちら
  • BUNDOK ツーリングテント BDK-17
  • GEERTOP キャンピングフロアマット
  • キャプテンスタッグ EVAフォームマット M-3318
  • White Seek 封筒型シュラフ
  • ISUKA ノンスリップピロー
  • ドッペルギャンガー ウルトラライトチェア C1-55
  • キャプテンスタッグ アルミロールテーブル M-3713
  • ドッペルギャンガー ポップアップランタンプロ 
  • OUTAD 折りたたみ式ウインドスクリーン
  • カジメイク レインコート
これに,ガスコンロと鉄板と肉をバックパックに入れて1泊のソロキャンプをやってみました.

予想していたよりも積載能力が高くて,殆どの用品がメットインに入ってしまいました.
ただし,積載には多少の工夫が必要です.
EVAフォームマットは横幅がメットインの幅よりも広いので,メットイン後ろ側の曲面に合わせて曲げながら入れて,その手前にテント,チェア,テーブルを入れました.
メットイン前側の細い部分にレインコートを入れて,細々したものは適当にスキマにつめて,最後にシュラフを他の荷物の上に置いて,シートを閉じて完了です.
シュラフは殆ど空気なので,最後にシートで圧迫しながら無理矢理入れています.
ロック部分に結構負荷が掛かっているようなので,少し注意が必要かもしれません.

キャンプ場は家から近い木津川沿いの笠置キャンプに行きました.
このキャンプ場は,ソロだと1泊600円と安いわりには,トイレ,炊事場,ゴミ捨て場が付いているので結構良い所です.
ただし,かなりの人気キャンプ場なので,週末はかなり混雑しています.

車の乗り入れができて,全面フリーサイトになっているので好きな場所にテントを設営できます.
キャンプ場内はいくつかのゾーンに分かれていて,入り口付近の芝生ゾーン,山側のグラウンドゾーン,川側のゾーンがあります.
特に芝生ゾーンは人気スポットで,適当に週末の昼過ぎに行っている私の場合は,芝生ゾーンに場所を取れたことがありません.
グラウンドゾーンは地面がならされていてキャンプ感が薄いので,いつも川側のゾーンに行っています.
川側のゾーンは余り人気がないので(夏休み期間中を除く) ,ソロでゆったり過ごすのには,うってつけです.
ただし,川側ゾーンは道もゾーン内も凸凹で,石が転がり放題のため,SUVの人が大半ですね.

今回は,川ゾーンを選択したのですが,さすがにスクーターのバーグマンで進入していくのは気を遣いました.

川ゾーンの中でも,より川辺近くの方が空いているのですが,どう考えてもバーグマンでは進入できないので,道沿いの一番手前側に場所を取りました.

そこからは,普通のキャンプと変わりないので,テントを立てて,椅子やテーブルを設置して,寝床を用意するだけです.
とりあえず設営が完了したら,ノンアルコールビールで一服して一休みします.

この笠置キャンプ場の良い点として,歩いて5~10分くらいのところに,わかさぎ温泉という天然温泉があります.
キャンプ場の入り口で100円割引のクーポン券をもらえますが,温泉のウェブサイトでも同じクーポンを常時掲載しているので,あまり意味はありません.
最近のスーパー銭湯に比べると若干見劣りする設備ですが,ぬめりのあるお湯で温泉らしさを堪能できます.
私は,あまり熱めの風呂は好きではないのですが,この温泉は比較的ぬるい風呂が多いので嬉しいところです.
あと,細かいポイントですが,シャワーの水圧が高いで,そこも気に入っています.

温泉に入った後は,テントに戻ってコンロで焼肉をいただきます.
ソロキャンプの目的の半分は,ソロ焼肉なので他の調理は一切しません.
たれ漬けした肉を持っていって,酒を飲みながら焼いて食べるだけです.
精肉店を使えば,肉の種類毎にグラム単位で買えるので,いろいろな肉を100グラムずつ6~7種類ずつ選んで買っています.
誰にも気にせずに好きに食べられるので最高です.
準備や片付けも面倒なので,ガスのカセットコンロと鉄板で適当にやっています.
最近はソロ用の小さいバーベキューコンロがあるようなので,そのうちソロでの炭火バーベキューに挑戦してみてもいいかもしれません.

食べ終わったら,空や山や川を眺めてダラダラ過ごします.
飽きてきたら,読書をして眠くなったら寝ます.
皆でワイワイやるのも良いですが,こういうソロだからこその適当な感じが好きです.

起きたら,朝食にソーセージを焼いていただきます.
食べたら片付けをして撤収です.

最後の撤収時にスクーターなりの問題が発生しました.
進入時に,道からゾーン部分にかけての凹凸をエンジンパワーで超えたのですが,帰りに手押しでバックするのが,人力なのできつかったです.
普段の平地だと気にならない160kgの車体でも,凹凸になると結構重かったです.
何とか気合いを入れて脱出しましたが,次回からは脱出時も考えた進入にしないといけないですね.
バーグマンよりデカい200kg以上のビッグスクーターだと脱出できなかったかもしれません.
ちなみにバックをせずに頭から転回すればエンジンパワーを使えるのではと思われるかもしれませんが,川ゾーンの凹凸は結構すごいことになっていて,たまにSUVでもスタックしているのを見かけるので,バーグマンの車体の低さではゾーン内の走行は不可能と言わないまでも,かなり難しいです.

(まとめ)
バーグマン200の大きなメットインを活用して,ソロキャンプに行ってきました.
ソロ用のキャンプ用品であれば殆ど積載できてしまうので,タンデムシートやリアキャリアへの積み込みが必要ありませんでした.
山の中にあるキャンプ場だと道が細くてコンパクトカーでも行きづらいところって結構ありますが,バーグマンだとスクーターなので,そういったことを気にしなくても良いので,今後のソロキャンプは車ではなくバーグマンに変更することになりそうです.





レビュー:フォトクロミックシールドをZ-7に装着

SHOEIのフォトクロミックシールドですが,一言で言って,これはすごい!

SHOEIのZ-7を買ってから暫くはクリアシールドを使っていたのですが,やはり眩しい.
かといって,帽体が大きくなるインナーバイザー付きのヘルメットには戻りたくないですし,夜間に使うことが多いのでスモークシールドは安全性に不安があるということで,ついにフォトクロミックシールドを買ってしまいました.

取り付けは,普通にシールドを交換するだけなので1分程で完了します.
私は,PINLOCKシートをクリアシールドから移植したので,実際は2~3分くらいかかりました.

室内では紫外線がないので只のクリアシールドですが,外に出てみると直ぐにスモークシールドに変わっていきます.
変化するスピードは一瞬ではなく,じわじわと変化するので20秒くらいかかります.
スモークの度合いですが,ギリギリ太陽を直視出来る位にはスモークになります.
ヘルメットの外からだと薄ら顔が見えるかなという感じでした.

しばらく使った感想としては,
  • 使っていることを忘れるくらい自然に変化する
  • 夜はしっかりクリアなので安全
  • トンネルでも問題にはならなかった
 まず,乗っているときには自然に変化していて,いつの間にかスモークシールドになっています.
今変化しているなというように,変化しているタイミングに気がつくことは一度もありませんでした.
インナーバイザーの時は眩しいなと思った時に操作する必要がありましたが,フォトクロミックシールドでは何も考えなくても機能してくれます.
この勝手に良い具合に変わってくれるというところは最高です.

夜間は,当たり前ですが只のクリアシールドになるので,安全性の問題はありません.

一部のレビューで,トンネルの出入り口では変化が一瞬ではないため,少し困るといったものがありましたが,私が使用する範囲では問題になりませんでした.
最近のトンネルは結構明るいので,クリアになるのが遅くてスモーク状態でも十分明るいです.
照明が付いていないような古いトンネルは長さが短いので,出入り口からの光で十分視界は確保できました.
古いトンネルで,よほど照明が暗い上に長いトンネルでない限りは問題にならないと思います.

ここまでは褒めまくっていますが,残念な点として,
  • 値段が高い
  • 使用期限が2年くらい
1万5千円弱という値段設定ですが,高いですね.
この値段だとしても買ってしまっていますし,満足していますが,もう少し安いと嬉しいです.
そもそもZ-7かX-14専用なので,1万5千円くらいは気にしない人向けと割り切っているのかもしれません.
2りんかんからシールドの内側に貼り付けるタイプのフォトクロミックシートが発売されましたが,そちらは5千円くらいなので,そこまでは行かなくても一万円を割る値段設定になると購入する人が結構増えるのではないでしょうか.

もう一点の残念な点として,フォトクロミックの機能は徐々に劣化していって,2年くらいで只のクリアシールドになってしまうそうです.
これについては,発売から2年たっていないため情報が全くないので実際の耐久性は不明です.
私の場合は,夜間に使うことが多く,フォトクロミック機能を使う頻度が少ないので,2年以上使えて欲しいなと期待しているのですが,どうなんでしょうね.

 (まとめ)
シールドとしては値段が高いですが,十分に満足できる物になっています.
何も気にしなくても勝手にクリアとスモークを変えてくれるので,便利なのに安全です.
買って損は無いと思います.
とりあえず試してみたい人は,2りんかんのシートタイプを買って試してみると良いのではないでしょうか.



2016年11月1日火曜日

AT限定普通二輪に合格するコツ

単にだらだら免許を取ったときの感想を書いただけではあれなので,AT限定普通二輪を合格するためのコツを書いておきます.
  1. ATだけど半クラッチを覚える
  2. 速度調整はリアブレーキ
  3. ハンドルで曲がることを覚える
AT限定普通二輪を取る上で最も重要なことは低速での操作を覚えることです.
それ以外はどうでもよいというか簡単なので適当にやっても何とかなります.

まず,ATですが半クラッチを覚えます.
ATはクラッチ操作がないので半クラッチという状態は無いのではと思うかもしれませんが,ちゃんとあります.
ATの場合は遠心クラッチという構造になっていて,詳細は省きますがエンジンの回転数が高くなると自動的に繋がるようになっています.
この自動的に繋がる回転数を覚えれば半クラッチを覚えたも同然です.
繋がりかけの状態,つまり半クラッチ状態になると,アクセル操作のみでの最低速度での移動が可能になります.
慣れるとこれだけでもS字やクランクを突破出来るようになります.

次に,半クラッチ状態よりもスピードを落としたいときですが,その場合はリアブレーキを使います.
これは簡単で,半クラッチ状態でスピードを落としたいなと思ったときは,そっとリアブレーキを握ります.
これだけでトルクをかけたまま速度を落とせるのでバランスを崩すことなく低速走行が出来ます.
大事なのは,アクセルを回したままブレーキを握ることです.
本当はエンジンに負荷がかかるので良くないのですが,教習所の車両なので目をつぶってしまってください.


最後に,ハンドルを切って曲がることを覚えます.
バイクは車体を倒したら勝手にハンドルが切れて曲がります.
これは普通のカーブやS字では有効ですが,低速でのスラロームやクランクでは使えません.
なぜならAT免許用のビッグスクーターは車幅が広くホイールベースも長いので,車体を倒すとパイロンも倒してしまうからです.
そこで,スラロームやクランクでは車体を倒さないようにして,しっかりハンドルを切るようにしましょう.

私の場合は,この3つのコツを覚えることでAT限定普通二輪に合格できたと思います.
とくに最後の車体を倒さずにハンドルを切って曲がるというコツが大事です.
なぜなら,バイクにのっていると倒して曲がるのが気持ち良いので,ついついスラロームでも車体を倒しつつヒラヒラと行きたくなるのですが,そこをぐっとこらえて,しっかりハンドルを切ってまがりましょう.
とにかく低速走行を丁寧にやれば合格できると思います.

一応それぞれの項目の私なりの乗り方も書いておきます.

  • 一本橋
まず,一本橋に対して車体をまっすぐに止める.
スタート時はしっかり加速して,とりあえず一本橋に乗ってしまう.
乗った後はハンドルを左右にブルブル振りつつ半クラッチとリアブレーキでスピード調整する
落ちそうになったら,スピードを上げて一気に渡りきる
ビッグスクーターだと前輪が見えなくて難しいと言われるが,車体自体は低重心で安定しているので低速走行さえできるようになれば簡単だと思う.
視線は遠くにした方が良いという人が多かったが,私の場合は近くても遠くても変わらなかった

  • スラローム
ハンドルをしっかり切って曲がる.
ブレーキは使わずに,ハンドルを切って車体の向きを変える,アクセルで進む,アクセルを戻してハンドルを切って車体の向きを変えるをリズム良く繰り返す
リーンアウトさせてもよいが,あまり車体を傾けるとATの場合はパイロンを倒してしまうので,ハンドルで曲がる方が安心.

  • S字
半クラッチを使えば特に難しい点はない.
スピードが出すぎたときはリアブレーキで調整

  • クランク
スラロームと同じくハンドルを切って曲がる.
車体を倒して曲がるとパイロンを倒すので,車体を倒さないように気をつける.
道は狭く感じるが,実際は広いので,コースの幅を上手く使って大きくS字で曲がるつもりのコース取りをする.
最初の角のパイロンを倒してしまう場合は,クランクに入るときに道路の左端から進入するのではなく,車線の中央あたりから進入すると余裕が生まれて失敗しにくくなる.
また,クランクに入る前にスピードを落として半クラッチ状態にしてから進入すると楽です.
一本橋と違って,クランクの出口に視線を持って行くと若干やりやすくなった.
おそらくパイロンを見てしまうのが精神的に良くないのだろう.

  • 坂道発進
 アクセルを回しながらブレーキをはなすだけ.

  • 急制動
 AT限定の場合に気をつけるのは制動前のスピードだけ.
40キロギリギリだと速度不足になる可能性があるので,45キロ弱くらいを目標にする.
これくらいの速度でもATの場合はブレーキレバーを握るだけなので普通に止まれる.
ブレーキは,よほど強く握らないかぎりはロックしないと思われる