2017年1月10日火曜日

AT限定大型二輪免許を取得

AT限定の大型二輪免許を取りました.

取りましたが,この免許を取得するメリットは殆どありません.
なぜなら,国産の現行車種でのAT大型車は,スカイウェイブ650LX,シルバーウイングGT600(排ガス規制のため現行モデルで終了?),TMAX530の3車種しかありません.
外車のBMWなども加えるともう少し増えますが,現行車種では10車種もないです.
ATという観点では,DCT対応車種も含まれるのですがAT限定大型二輪は排気量650ccまでにしか対応していないので,HONDAのVFR1200,NC750X,NM4などの排気量650cc以上のバイクには乗れません.

そのため,免許取得者が異常に少なく,年間で200人前後しか取得していません.
私が取得したのも,誰も持っていないような特殊な免許を取るのは面白いかなという,しょうもない理由です.
ついでに,大型で練習することでスクーターの技能を向上出来たら良いなという点もありました.

仕事があるので一発試験ではなく教習所で取得することにしたのですが,普通二輪を取得した教習所ではAT限定大型のコースがなかったため,別の教習所を選ぶ必要がありました.
しかし,AT限定大型二輪を開講している教習所が少なく,同一県内だと1時間程かかる所しかなく,隣県だと30分で行けるところがあったので,隣の県まで遠征して取得することにしました.

その教習所でもAT限定大型二輪を取りに来る人は3年ぶりだったそうで,申し込みの段階で受付の方が手順が分からずに上司に確認に行っていました.
3年に一回しかしない処理を完璧に把握している人なんていないでしょうから,これは仕方ないというか,変な免許を取りに来て逆に申し訳ない感じでした.

教習車はスカイウェイブ650でした.
他のブログなどで,MTの大型二輪教習中にあるAT教習で乗ったスカイウェイブ650は乗りにくくて最悪だったという人が多数いたので,普段バーグマン200に乗っているとはいえ不安はありました.
しかし,結果としてスカイウェイブ650は,とても乗りやすかったです.

乗りやすかった理由が,バーグマン200よりも低速での安定性が格段に高かったためです.
バーグマン200は,高回転型でクラッチが繋がるのが5000回転以上で加速は良いのですが,半クラッチ状態でのトルクが弱いため,低速での安定性が良くありません.
それに比べてスカイウェイブ650は,低回転型で2000回転くらいで繋がる上に,高排気量だけあってトルクも強く,低速での安定性がめちゃくちゃ高いです.
そのため,教習所内のような低速セクションが大量にあるコースでは,スカイウェイブが非常に乗りやすかったのです.

ちなみに教習中は,スカイウェイブの最大の弱点である重量を気にすることが殆ど無かったことを付け加えておきます.
これは,転倒しない限りは車体を起こす必要がなく,私が通った教習所では教官が車庫から出して並べてくれるので押し歩きの必要もなかったためです.
AT限定普通二輪を取った教習所では,自分で車庫から出してくる必要があり,初回にシルバーウイング400の押し歩きの余りの重さに絶望した経験がありましたが,今回はその点が回避できたのでラッキーでした.

MT免許の人がスカイウェイブを乗りにくいと感じるのは,普段クラッチ操作で低速走行しているのに対してアクセル操作(+ブレーキ操作)だけで行う必要があり,そのための細かいアクセル操作に慣れていないせいでしょう.
私の場合は普段からAT車でアクセルだけの操作に慣れていたので簡単だったのだと思います.

普通二輪の時には苦労した教習内容も,1年間バーグマンに乗ってATのスキルが上がっていたため特に難しく感じるところはありませんでした.
特に練習が必要という項目がなかったため,途中から一本橋やクランクをブレーキを使わずにアクセル操作だけでクリアできないかということにチャレンジしていました.
しかし,さすがにアクセルだけだと超低速にしようとしたときにクラッチが切れてバランスを崩してしまうので2時間くらい試してみて諦めました.
その練習中に一本橋から脱輪を2回くらいした以外は特に失敗はありませんでした.
もしかしたら,スラロームやクランクでパイロンをかすめたことがあったかもしれませんが,倒したことは無かったはずです.
普通二輪の時はクランクで何回か車体を倒してしまった事がありましたが,今回は一度も倒しませんでした.
逆に倒す練習をしておいた方が良いかもしれないとも考えたのですが,スカイウェイブの車両数が少なく,教習所に迷惑をかけるのも悪いのでやめておきました.
怪我の問題があるので教習所では出来ないでしょうが,転倒の教習というのはやってみたいです.

教習のなかで,唯一苦手としていたのが波状路です.
これは技術的な問題ではなくて,単に気持ち悪いので嫌だったのです.
MTの場合は波状路で立つ必要がありますが,ATの場合は逆に座っていないといけないのです.
そのため,波状路の段差の衝撃が体にダイレクトに伝わるため,嫌でした.
技術的には,アクセルのオンオフだけなので特に難しい事はありません.
特にスカイウェイブは低重心の上に車重もあるので,バランスを崩したりということはありませんでした.

最終検定は,普通二輪を取ったときと同じく順番が一番最初だったので適度な緊張で受けられて良かったです.
最後の方だと検定に落ちた人を見てしまう可能性があり,過度な緊張状態になったり,他の人が失敗したところばかりに気を取られて他の所で失敗したりしそうなので,一番最初というのは自分にとってはベストでした.
といいつつ,結構緊張していたようで検定中にコースを間違えてしまって焦ったのですが, 後で確認してみたら間違えておらず正しいコースを走っていました.

検定の結果は,スラロームと一本橋はタイムが若干足りていませんでしたが,それ以外は大きな問題は無かったようで,一発で合格しました.
検定前に,100点を目指すか単に合格を目指すかで悩みましたが,不合格になるような走りは事故に繋がる余裕の無い走り方なので,無理をしないように運転して,しっかり合格することを目標にしました.
それで落ちるようなら車道を走らない方がよいので、再試験の可能性はありますがタイムは気にせずに走りました.
その結果としてスラロームと一本橋はタイムが足りていなかったので,その部分については下手くそだということでしょう.
今後も技術向上は意識しておかないといけないですね.

今回AT限定大型二輪という珍しい免許を取得しました.
普通二輪を取得してATスクーターのバーグマン200に一年乗ってからだったので,簡単に取得することができましたが,最初から大型だと相当苦戦したと思います.
私の感覚としては,原付とミドルスクーターは違う乗り物という感覚なのに対して,ミドルスクーターとビッグスクーターは同じ乗り物という感覚だったので,普通二輪取得は難しめで,そこからの大型二輪取得は簡単でした.
今のところ大型のビッグスクーターを購入する予定はありませんが,最近はバイクのレンタルがあるので試してみるつもりです.

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